[今日の視点]貴金属=総じて続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と
なろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は43.02ドル高
の4115.57ドル、銀が98セント高の5049セント、プラチナが7.52ドル
高の1582.50ドル、パラジウムは18.31ドル高の1414.46ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.09/11円で、前営業日の
大引け時点から0.13円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が2万0730円前後、銀は235.0円前後、プラチ
ナは7330円前後、パラジウムは7000円前後。
【NY金は米政府機関再開期待で利下げ観測が支援】
 金はきのうの海外市場では、米政府機関の再開期待から米連邦準備理事会(FRB)
の利下げ観測が高まったことを受けて買い優勢となった。
 金は米政府機関の再開期待から米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が高まった
ことが支援要因になった。米上院で、連邦政府機関の再開に向けた法案が前進した。米
下院のジョンソン議長(共和党)は、上院で連邦政府機関の再開に向けた法案が前進し
たことを受け、 下院は「可能な限り速やかに」採決を行う必要があると述べた。10
月の米企業の人員削減数が同月としては22年ぶりの多さを記録したほか、11月の消
費者景況感は約3年半ぶりの低水準に落ち込んでおり、再開すれば、公表が停止してい
る主要な経済データを得られ、米FRBの12月利下げにつながるとみられた。
 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、国内の給与の伸び鈍化は、厳しい移
民政策による労働力人口の減少よりも、労働者への需要減による可能性が高いとの見方
を示した。ミラン米FRB理事は、労働市場の軟化とインフレ率の低下を踏まえ、12
月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利下げを行うべきだと述
べた。米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、FRBの現行の金融政策は景気を冷
やしも刺激もしない「中立」水準近くにあるとの認識を示し、追加利下げには慎重に対
応する必要があるとの考えを示した。
 銀はきのうの海外市場は、米政府機関再開期待や金急伸を受けて買い優勢となった。
【プラチナは米政府機関再開期待や金急伸が支援】
 プラチナはきのうの海外市場は、米政府機関再開期待や金急伸を受けて買い優勢とな
った。
 プラチナは米政府機関再開期待や金急伸が支援要因になった。10月の米企業の人員
削減数が同月としては22年ぶりの多さを記録したほか、11月の消費者景況感は約3
年半ぶりの低水準に落ち込んでおり、再開すれば、公表が停止している主要な経済デー
タを得られ、米連邦準備理事会(FRB)の12月利下げにつながるとみられた。ただ
上海プラチナの出来高が減少し、中国勢が高値での買いを見送っていることは上値を抑
える要因である。
<今日の予定>
●フランス(第一次大戦休戦記念日)
・国際収支(経常収支) 2025年9月(財務省)
・英雇用統計 2025年10月(国立統計局)
・独景況感指数 2025年11月(ZEW)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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