揉み合い、パウエルFRB議長講演待ちで ポンドがやや売られる=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、揉み合いとなっている。このあとのNY時間のパウエル米FRB議長の講演待ちとなっている。そのなかでは、ポンドがやや売られている。この日は一連の欧州と英国のPMI速報値が発表されたが、英国は製造業とサービス業がともに予想以上の低下を示した。一方、ユーロ圏では製造業が弱含んだもののサービス業は予想以上に改善している。ドイツのサービス業の回復が際立っていた。ユーロ対ポンドではユーロが買われ、6月28日以来の高値水準となった。ただ、ドル全体では方向性に欠ける取引が続いている。ユーロドルは1.18を挟んだ上下動、ポンドドルは一時1.35台割れも、足元では下げ渋っている。ドル円は147円台半ばから後半での取引に終始している。ドル指数は今週に入ってから低下傾向を示しているが、きょうの動きは小幅にとどまっている。クロス円は、まちまち。ユーロ円は174円台前半、ポンド円は199円台でやや上値重く推移も、豪ドル円はロンドン時間に97円台前半から後半へと堅調に推移している。欧州株高などリスク選好の動きや、金相場の最高値更新が続いていることなどが下支えとなっているもよう。 ドル円は147円台後半での取引。東京不在のアジア市場は動意薄。147.87付近に小幅に高値を伸ばすも、買いは続かなかった。ロンドン時間に入るとポンド円やユーロ円の軟化とともに147.51付近まで下押しされた。しかし、その後は147円台後半に下げ渋り、前日NY終値付近で揉み合っている。パウエルFRB議長の講演待ちとなっている。 ユーロドルは1.18付近での取引。アジア市場で1.1820付近まで買われたが、その後は上値重く推移。ロンドン序盤にかけては1.1780付近まで下げた。売りも続かず1.18を挟んで売買が交錯している。ユーロ円はアジア市場で174.49付近に高値を伸ばしたあとは、売りに押されている。ロンドン序盤には174.06付近まで下押しされた。その後は174円台前半での揉み合いに落ち着いている。対ポンドではユーロ売りが先行も、その後は買い戻されており方向性に乏しい展開。一連のPMI速報値はフランスが冴えなかったものの、ドイツではサービス業が好調。ユーロ圏全体でも総合PMIが小幅に改善した。 ポンドドルは1.35台前半での取引。ロンドン朝方に1.3528付近の高値をつけたが、英PMI速報値が予想を下回ると1.3487付近まで下押しされた。その後はレンジ内で売買が交錯している。ポンド円もロンドン朝方に199.82付近まで買われたが、その後は199.15付近まで反落。足元では199円台半ばへと下げ渋っている。ユーロポンドは0.8717-0.8746レンジで振幅。一時6月28日以来の高値水準(ポンド安値)をつけたが、動きは続かず。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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