NY原油市況=続伸、ウクライナはロシア石油関連施設への攻撃を継続

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     63.64       65.05       63.25       64.99        + 1.58
  2025/12     63.18       64.43       62.77       64.39        + 1.46
  2026/01     62.83       64.00       62.45       63.96        + 1.34
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              604,426             1,919,921    ( - 2,883)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     237.72    + 4.92
                            2025/11     236.89    + 4.70
         改質ガソリン       2025/10     201.88    + 1.97
                            2025/11     196.22    + 2.24
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は1.46〜
1.58ドル高。その他の限月は0.51〜1.34ドル高。
 ロシアとウクライナの衝突が続くなか、ウクライナ軍がロシア石油関連施設への攻撃
を継続していることが買い手がかり。露ヴォルゴグラード州の供給施設がドローンによ
る攻撃を受けた。ウクライナ停戦に向けて、米国や欧州連合(EU)がロシアに対する
追加制裁を発動する可能性が高いほか、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)加盟国
の軍事衝突が警戒されることも支援要因。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が小幅に減少し、年初来
の低水準での推移となっていることは支援要因。夏場の高水準から製油所稼働率はピー
クアウトし、93.0%まで下がっているものの、原油在庫は引き続きタイト。米石油
製品需要の4週間移動平均は日量2046万6000バレルまで減少したが、節目の同
2000万バレルを引き続き上回っている。
 米ダラス連銀が発表した四半期エネルギー調査で、エネルギー企業の事業活動指数が
−6.5まで上昇したものの、2四半期連続のマイナスとなった。関税などトランプ米
政権がもたらす混乱や、資材価格の上昇、原油安、投資不足、石油輸出国機構(OPE
C)プラスの増産が危惧されている。
 時間外取引で11月限は上昇。通常取引開始後は65.05ドルまで上値を伸ばし
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −60.7万(4億1475万)
ガソリン −108.1万(2億1657万)
留出油  −168.5万(1億2300万)
(クッシング地区)
原油 +17.7万(2374万)
*()は在庫総量
今日の材料
・サウジとパキスタンの防衛協定を歓迎=ペゼシュキアン・イラン大統領
・イランのテレビ局がイスラエル核施設の機密情報を報道
米原油在庫の市場予想は前週比30万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比382万1000バレル減
・ガソリン在庫は前週比104万6000バレル減
・留出油在庫は同51万8000バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比7万2000バレル増
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