●週間見通し原油、地政学リスク警戒も戻り売り=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週の原油相場は61.61ドルまで下落した後、65ドル台後半まで切り返す展開
になった。週前半は改めて需給緩和見通しを織り込む動きが優勢になり、下値模索の展
開になった。しかし、8月に続いて62ドル水準では下値をサポートされ、その後は地
政学リスクを織り込む形で底固く推移した。ウクライナ軍のロシア石油施設に対する攻
撃が続いていること、米欧がロシア産石油に対する制裁に踏み切るリスクが警戒され
た。また、イランに対する国連制裁が回避できないとの見方もポジティブ。
 今週は改めて上値の重さを確認する展開になろう。需給緩和見通しと供給不安で売買
が交錯する展開が続き、上下双方に一方的な展開にはなりづらい。このまま供給不安を
織り込むと一段高が打診されるが、70ドル台にコアレンジを切り上げていく見通しに
はない。需給緩和見通しは強く、これまでと同様に地政学リスク織り込みは売り場にな
る見通し。大規模な供給障害が発生しなければ、60ドル台前半をコアとした展開が維
持される見通し。
 予想レンジは62.00〜68.00ドル。

(マーケットエッジ・小菅 努)



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