日経平均株価 始値 45113.29 高値 45152.70 安値 44890.20 大引け 45043.75(前日比 -311.24 、 -0.69% ) 売買高 23億4098万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆1248億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は続落、配当権利落ち分で300円の下げ圧力 2.前週末の欧米株全面高もリスクオンの流れ引き継げず 3.為替がドル安・円高に振れたことも買い手控え要因に 4.値下がり銘柄数が全体の88%占め、個別は全面安商状 5.売買代金上位の主力値がさ株が日経平均を支える展開 ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは前日比299ドル高と4日ぶりに反発した。8月の米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想と同水準となり、FRBによる追加利下げへの期待から買いが優勢となった。 週明けの東京市場では、リスク回避の地合いとなり、日経平均株価は続落した。ただ引け際に下げ渋り、4万5000円台はキープした。 29日の東京市場は、売り優勢の地合いとなった。配当権利落ちに伴う下げ圧力が日経平均ベースで300円ほど影響しており、実質的には10円程度の下げにとどまった勘定となるが、個別をみると全体の88%の銘柄が下落しており、日経平均寄与度の高い一部の値がさ主力株が買われたことで全体指数を支えた形となっている。TOPIXの下落率は1.7%に達し日経平均を大きく上回った。前週末の欧州株市場がほぼ全面高に買われ、米国株市場でもNYダウをはじめ主要株価3指数が揃って反発したが、東京市場はその流れを引き継げなかった。取引時間中に外国為替市場でドル安・円高方向に振れたことも嫌気された形だ。プライム市場全体の売買代金は減少傾向となったものの5兆円台を維持した。 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクへの売りが顕著。キーエンス<6861>も安い。ニデック<6594>、リクルートホールディングス<6098>の下げも目立つ。ノエビアホールディングス<4928>が急落、イー・ガーディアン<6050>、オリオンビール<409A>も大幅安。ニーズウェル<3992>、gumi<3903>なども大きく下値を探った。 半面、売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>などが上昇した。キオクシアホールディングス<285A>も買いが優勢。三菱重工業<7011>、IHI<7013>も値を上げた。Link-Uグループ<4446>がストップ高に買われ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急騰。エムスリー<2413>、SUMCO<3436>、JX金属<5016>なども物色人気。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、フジクラ <5803>、エムスリー <2413>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約261円。うち182円はアドテスト1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、KDDI <9433>、ホンダ <7267>、トヨタ <7203>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約102円。 東証33業種のうち上昇は非鉄金属のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)機械、(2)電気機器、(3)精密機器、(4)繊維製品、(5)金属製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)証券・商品、(4)銀行業、(5)パルプ・紙。 ■個別材料株 △FEASY <212A> [東証S] 東証プライムに市場変更。 △エムスリー <2413> [東証P] モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を引き上げ。 △エレメンツ <5246> [東証G] 総務省の「デジタルインフラ整備基金助成事業」の実施事業者として採択。 △大阪チタ <5726> [東証P] 航空機向けスポンジチタンの需要回復への期待が鮮明。 △サンコール <5985> [東証S] データセンター向け光関連部品で新境地で空売り買い戻しで鮮烈。 △サン電子 <6736> [東証S] 完全新作アクションゲームの予約開始。 △大同メ <7245> [東証P] AIデータセンター発電機特需で物色人気化。 △セブン銀 <8410> [東証P] 伊藤忠 <8001> と資本・業務提携。 △小林洋行 <8742> [東証S] 70万株を上限とする自社株買いを実施。 △グラッドC <9561> [東証G] アリババクラウドと生成AIソリューションの共同開発開始。 ▼科研薬 <4521> [東証P] 研究開発費増で26年3月期業績予想を下方修正。 ▼ニューテック <6734> [東証S] 上期業績は各利益が計画上振れ着地も利益確定の動き優勢。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リンクユーG <4446>、(2)大阪チタ <5726>、(3)栗本鉄 <5602>、(4)エムスリー <2413>、(5)SUMCO <3436>、(6)キオクシア <285A>、(7)JX金属 <5016>、(8)東洋エンジ <6330>、(9)邦チタ <5727>、(10)霞ヶ関C <3498>。 値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)木曽路 <8160>、(3)ノエビアHD <4928>、(4)イーガーディ <6050>、(5)オリオン <409A>、(6)Jエレベータ <6544>、(7)旭有機材 <4216>、(8)コロプラ <3668>、(9)ホンダ <7267>、(10)ニーズウェル <3992>。 【大引け】 日経平均は前日比311.24円(0.69%)安の4万5043.75円。TOPIXは前日比55.45(1.74%)安の3131.57。出来高は概算で23億4098万株。東証プライムの値上がり銘柄数は146、値下がり銘柄数は1416となった。東証グロース250指数は756.36ポイント(6.93ポイント安)。 [2025年9月29日] 株探ニュース
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