株価指数先物【昼】 +1σ回復後は4万5000円を下回っての推移

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比230円高の4万4770円(+0.51%)前後で推移。寄り付きは4万4850円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万4825円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。前日の下落に対するショートカバーが入る形で、現物の寄り付き直後に4万5200円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただし、カバー一巡後は戻り待ち狙いのショートも入りやすく、中盤にかけて4万4730円まで上げ幅を縮めている。中盤以降は4万4750円~4万4900円辺りでの保ち合いを継続。

 1日の米国市場で米政府機関の一部閉鎖の影響が限られたほか、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の強い値動きが目立ったことを受けて、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]など半導体や人工知能(AI)関連を中心に買われており、先物市場においてもロングの動きが強まったようだ。これによりボリンジャーバンドの+1σ(4万5110円)を上回る場面もみられた。

 ただし、4万5000円はキープできず、持ち高調整とみられるロング解消から上げ幅を縮めている。オプション権利行使価格の4万5000円を中心とした、4万4750円から4万5250円でのレンジが意識されるなか、レンジ下限での底堅さがみられるようだと、再度4万5000円突破を狙った動きに入る可能性はありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.54倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中するなかで、相対的に日経平均型優位の展開になった。一時14.57倍まで上げており、1月23日につけた14.54倍を上回ってきた。いったんはリバランスが入りやすいと考えられるが、ハイテク株への物色が強まるなか、2024年3月高値の14.84倍が射程に入ってくる。

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