きょうの為替市場、NY時間に入ってドルの買い戻しが出ており、ドル円は147円台に戻している。ただ、ロンドン時間には前日に引き続き一時146円台まで下げ幅を拡大。 米政府機関が閉鎖に突入し、経済指標の発表も延期されている中、市場は手掛かり材料に乏しい状況となっている。ただ、米政府機関閉鎖について市場は、意外に楽観視しており、冷静な反応となっている。注目は短期間で終わるのか、トランプ政権が脅迫している政府職員の大量解雇まで行ってしまうのかを注視している状況。2週間程度で終了との見方も出ているようだ。 そのような中、円相場は日銀に神経質になっている模様。先日はハト派で知られる野口審議委員が利上げの可能性に含みを持たせる発言をして話題となっていたが、本日は内田副総裁が「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と述べたことに、一時的な動きではあったが、ドル円は敏感に反応してい。 市場の一部では10月30日の日銀決定会合での利上げを見込む声もあるが、短期金融市場ではそこでの利上げ確率を約60%で織り込んでいる程度。それまでには新首相も決まり、27日と見られているトランプ大統領の訪日や30、31日のAPEC首脳会議などのスケジュール感も重なる。 ドル円は21日線を下放れ、100日線に再接近している。100日線と200日線のレンジ内での攻防戦に変化はないが、どちらに抜けるのか、なお未知数の状況。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は147.50円に観測されている。 2日(木) 147.50(6.1億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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