株価指数先物【昼】 +1σ突破で上へのバイアスが強まる

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比660円高の4万5730円(+1.46%)前後で推移。寄り付きは4万5030円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万5095円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。寄り付きを安値に上へのバイアスが強まり、現物の寄り付き時にはボリンジャーバンドの+1σ(4万5270円)を明確に上抜けており、中盤にかけて4万5810円まで上げ幅を広げた。買い一巡後はやや上げ幅を縮めたが、4万5700円処での推移を継続。

 2日の米国市場でエヌビディアなど半導体や人工知能(AI)関連株を中心とした上昇が続くなか、東京市場においてもソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]などが買われ、日経平均株価を牽引。日本銀行の植田和男総裁のハト派的な発言が伝わり、10月の利上げ確率がやや低下するなかでドル円相場が円安に振れたことも材料視された。

 日経225先物は4万5810円までの上昇で9月19日につけた4万5720円を上回ったため、いったんは達成感が意識されそうである。+1σからの上抜けによるショートカバーも一巡したであろう。そのため、後場は利益確定に伴うロング解消の動きも入りやすく、膠着感が強まろう。ただし、4万5700円を挟んでの底堅さがみられるようだと、引けにかけての一段高も意識されそうであり、ショートからのエントリーは控えておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.60倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中するなかで、相対的に日経平均型優位の展開になっている。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。