再送:海外サマリー(14日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,163.4  + 30.4  シカゴ大豆  2025/11 1,006.50   -1.25
NY銀     2025/12 5,062.2  + 19.3  シカゴコーン 2025/12   413.00   +2.25
NYプラ    2026/ 1 1,676.5  - 15.3  NY原油   2025/11    58.70   -0.79
NYパラ    2025/12 1,589.20 +58.00  ドル・円               151.78   -0.57
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時151円台半ばに下落
 NY為替市場、ドル円は一時151円台半ばに下落。NY時間にかけて152円台に
戻していたものの、上値を抑えられた格好でドル円は調整の動きが続いた。高市氏の自
民総裁選勝利をきっかけとした急上昇も一服した。
 パウエルFRB議長の全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演が伝わり、F
RBが数カ月以内にバランスシート縮小を停止する可能性があることを示唆した。労働
市場の見通しは引き続き悪化しているとの認識も示し、想定よりもハト派な印象もあ
り、為替市場は緩やかなドル安の反応が見られている。
 前日はトランプ大統領が対中強硬姿勢を軟化させたこともあり、金曜日の混乱は落ち
着いている。トランプ大統領が対中強硬姿勢を軟化させたことで、ひとまず安心感が広
がっているが、米中の貿易戦争は依然として燻っている状況。中国が韓国の造船大手ハ
ンファオーシャンの米関連企業5社に対し制裁を科すと発表。米国による通商法301
条に基づく中国海事・物流・造船業界に対する調査への対抗措置だとしている。
◎NY貴金属=総じて続伸、押し目は買われる
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金12月限は続伸。時間外取引では、米中の貿易摩擦に対する懸念などを受けて買い
優勢となり、一代高値を更新したが、リスク回避の動きが出ると、上げ一服となった。
欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の
利下げ見通しなどを受けて押し目を買われた。
 銀12月限は、一代高値更新後に利食い売りが出たが、押し目は買われた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続伸。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、米中の貿易摩擦に対する懸念や金堅調を受
けて買い優勢となったが、リスク回避の動きが出ると、上げ一服となった。欧州時間に
入ると、押し目を買われたが、戻りは売られた。日中取引では、米連邦準備理事会(F
RB)の利下げ見通しや金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム12月限は、利食い売りが出る場面も見られたが、日中取引で買い戻され
て堅調となり、一代高値を更新した。
◎LME=全面安、米中関係悪化が懸念されるなかリスオフの動きが広がる
 アルミ3カ月物は反落。2759.50ドルで小安く取引を開始。アジア時間の前半
は堅調となり、2778.50ドルの高値に達した。しかし、米中対立が警戒されアジ
ア株が総じて軟調となったことで値を落とし、2720.50ドルまで下落。その後、
買い戻されたが、2750ドルを上抜くと戻り待ちの売りが膨らんで値を落とす頭重い
動きとなった。米国の時間帯を迎えると、更に軟化し、今月7日以来、1週間ぶりの安
値となる2714.50ドルの安値を記録。安値では買い戻されたものの、2740ド
ルが上値抵抗線として意識され、低迷したまま引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅反落。1万0848.50ドルで堅調で取引を開始した後に上げ足
を伸ばし1万0863.50ドルの高値を付けたが、前日の高値1万0864.50ド
ルが抵抗線となり、軟化。米中対立への警戒感からアジア株が総じて軟調となったこと
が弱材料視された。1万0720ドルを割り込むと下げ渋る動きが見られたが、アジア
の時間帯後半には急速に軟化し1万0475.50ドルに到達。その後は1万0600
ドルが上値抵抗線として意識される安もみとなっていたが、米国の時間帯を迎えると米
中関係悪化懸念からリスクオフの動きが広がった。ニューヨークダウ平均が序盤、下落
したことに追随する売りが見られ1万0463ドルの安値まで下落。安値で買い拾われ
たものの1万0590ドル台に達すると上値を抑制される頭重い動きとなり、大きく値
を落としたまま引けを迎えた。
◎NY原油=反落、弱気なIEA月報でさらに底割れ
 ニューヨーク原油は反落。
 米中の貿易摩擦懸念が再び高まるなか、この日発表された国際エネルギー機関
(IEA)の月報で、来年の世界原油の供給過剰が日量400万バレルを上回り、過去
最高になるとの見通しが発表されたことに圧迫されて、さらに底割れした。
 先週は中国のレアアース輸出規制強化に対して、対中100%追加関税を示唆して強
硬な姿勢を示していたトランプ米大統領だが、この日はさらに中国が韓国造船大手、ハ
ンファオーシャンの米国子会社5社に対して中国との取引を禁じる制裁を科すと発表し
て、両国間の貿易摩擦がさらに激化する事態となっている。
 米株はダウ平均株価は続伸したものの、ナスダックは反落するなどまちまちの展開と
なった。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに反落。ともに原油の底割れで軟調に推移し
たが、とくに前日急伸していたヒーティングオイルの下げ幅が大きくなった。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は米中関係悪化懸念から小反落、コーンは期近が反発
 大豆は小反落。
 米トランプ大統領がレアアース規制を打ち出した中国からの輸入に対し100%の関
税を賦課すると表明したことを受けて米中関係の悪化とこれに伴う中国向け大豆輸出増
加期待が後退しているうえ、米トランプ大統領が中国との食用油取引停止の可能性を示
唆したことが弱材料視され売り優勢となった。
 コーンは期近の主要限月が小反発。
 米政府機関の一部閉鎖の影響により独自の材料に乏しく続落となった前日までの流れ
を引き継ぎ軟化する場面も見られたが、玉整理基調が広がるなか買い戻されてプラスサ
イドに浮上した。
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