大豆週間展望=米中関係改善の兆しが浮上なら買い支援要因

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
               [10月20日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)            10月14日 〜10月17日
<東京一般>     始 値    高 値      安 値    終 値    前週末比
   先限         64,000    64,000      64,000   64,000     0
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<シカゴ>16日終値  前週末比   |9月28日現在の米国産大豆の作柄報告
      25/11  1010.75  + 4.00   |落葉79%(前週61%、前年79%、平年77%)
    26/ 1  1028.50  + 5.25   |収穫19%(前週 9%   前年24%、平年20%)
                                |「良」以上:62%(前週61%、前年64%)
                                |「劣」以下:11%(前週12%、前年11%)
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 149.80円  前週末比 2.90円の円高
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【前週のレビュー】シカゴ大豆11月限は、中国向け大豆輸出増期待もUSDA統計発
表なく方向感を欠く。1030セント超えとなると、買い戻しが膨らみ、上昇余地とし
た。
【シカゴ大豆は米中関係の悪化に対する警戒感が上値抑制要因】
 シカゴ大豆11月限は今月9日から10日にかけて続落となった後は1000セント
を下値支持線とする一方で1010セントが上値抵抗線として意識された動きが続いて
いる。16日の取引で大きく値を伸ばして1019.75セントまで浮上しながらも、
その後は上げ幅を大きく縮小しており、上昇への抵抗を窺わせる動きとなっている。
 大豆貿易を主要な議題として開催される予定の米中首脳会談に対する期待が高まりな
がらも、中国のレアアース規制打ち出しとこれに対する米トランプ大統領による11月
1日からの中国からの輸入品に対する100%の追加関税賦課の表明を受け、米中関係
悪化に対する警戒感が強まっていることが上値抑制要因となっている。
 現時点では米中首脳会談の開催の可能性は残されているものの、今後、米中の貿易問
題がどのように緩和に向かうのか見通しに不透明感が強い。
 米中関係改善の兆しが浮上するようであれば大豆市場にとって買い支援要因になると
見られるが、そうでなければ25日移動平均線(1020セント)が抵抗線にして意識
されるなかでの高下が続くと見られる。1020セント超えなら1030セント近くま
で上げ余地が生まれる。支持線は節目の1000セントと今月1日の安値993.75
セント。
 【東京大豆は新規売買は見込めず】
 東京大豆は、先限の総取組高ゼロ状態を継続。今後も新規売買は見込めず。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
20日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    中国住宅価格指数 2025年9月(国家統計局)
    中国国内総生産 2025年7-9月期(国家統計局)
    中国小売売上高 2025年9月(国家統計局)
    中国鉱工業生産 2025年9月(国家統計局)
    独生産者物価指数 2025年9月(連邦統計庁)
    ユーロ圏国際収支 2025年8月(ECB)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    米国産コーン・大豆作柄報告(USDA)
21日 加消費者物価指数 2025年9月(カナダ統計局)
22日 貿易収支 2025年9月速報(財務省)
    英消費者物価指数 2025年9月(国立統計局)
23日 米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売統計 2025年9月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
24日 消費者物価指数 2025年9月(総務省)
    上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    英小売売上高 2025年9月(国立統計局)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年10月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年10月速報(Markit)
    米消費者物価指数 2025年9月(労働省)
    米新築住宅販売 2025年9月(商務省)
    米消費者信頼感指数 2025年10月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
※米政府機関閉鎖の影響で米経済指標の発表が延期になる可能性があります。

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     ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。












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