更新:海外サマリー(17日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,213.3  - 91.3  シカゴ大豆  2025/11 1,019.50   +8.75
NY銀     2025/12 5,010.4  -319.2  シカゴコーン 2025/12   422.50   +0.75
NYプラ    2026/ 1 1,619.5  -135.6  NY原油   2025/12    57.15   +0.16
NYパラ    2025/12 1,522.30 -157.00 ドル・円               150.57   +0.15
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。原油は12月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は150.60円台に戻す
 NY為替市場、東京市場からロンドン朝にかけての下げが一服。反発する展開となっ
た。昨日、海外市場からロンドン朝まで続いた下げは、米中関係の悪化懸念と米地方銀
行における信用不安への警戒感が材料となっていた。米中関係については、トランプ大
統領やハセット米大統領経済諮問委員会(NEC)委員長などから楽観的な見方が示さ
れたこともあって、警戒感が後退。米銀行関連は、木曜日に市場の警戒の対象となった
地銀二行の株に買いが入り、銀行株全般も買いが目立つ展開となったこともあって、警
戒感が後退。株高の動きからのドル円の上昇も見られた。
◎NY貴金属=反落、ドル安一服で利食い売り先行で修正安場面
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金12月限は反落。時間外取引では、安全資産として買いが根強く、アジア時間で
50ドル超の上げ幅を維持して推移。欧州時間に入り、上げ幅を縮小したが、20ドル
近い上げ幅を維持し、小じっかりと推移。日中取引では、米長期金利の上昇、ドル安一
服から利食い売り先行もようとなり、下げに転換。前半で一段安となった後、押し目買
いでいったん下げ渋ったが、中盤から後半は一段安となり、前日までの暴騰に対する修
正安場面を迎えた。
 銀12月限は、大幅反落。時間外取引から反落となり、欧州時間で70セン超の下落
を記録。日中取引では利食い売りが膨らみ、一時、360セント超の暴落となった。下
値を切り上げたが、過去3日間の上げ幅を削る下落で引けた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムは大幅反落。
 プラチナ1月限は大幅安。時間外取引では、アジア株、欧州株の下落からリスク資金
の利食い売り先行もようとなり、一時100ドル超の下落となった。欧州時間で下げ幅
を縮小したが、80ドル超の下落で軟調に推移。日中取引では、銀が大幅安となったこ
と、金が下げに転換したことから、再度、下げ足を速めた。米国株の反発にも週末を控
えた玉整理に伴う手じまい売りの動きが強く、大幅安状態から抜け出せないまま、引け
た。
 パラジウム12月限は、時間外取引から軟調に推移し、欧州時間は50ドル程度の下
落。日中取引は1600ドル割れとなり、利食い売りを含めた手じまい売り殺到もよう
となり、150ドル超の暴落となった。
◎LME=軒並み反落、中国・欧州株の下落や貴金属安からリスク回避
 アルミ3カ月物は反落。2795ドルで小幅続伸で取引を開始。2798.50ドル
で上値を抑えられ、2800ドル超えが出来ず、利食い売り圧力が強まった。銅の軟化
につれ安となり、下げ幅を拡大し、2741.50ドルまで下落。前日の安値2737
ドルが支持線となり、下値の堅さを示した。
 銅3カ月物は反落。1万0610ドルで小反落で寄り付いた。1万0650ドルをつ
け、小高くなる場面があったが、上海株の下げが警戒され、あっさりとマイナスサイド
に軟化となった。欧州時間は今月に入り暴騰となった貴金属が反落となったこと、欧州
株がドイツ市場中心に軟調に推移から利食い売りが先行。1万5080ドルまで下落と
なり、今月10日以来、1週間ぶりの安値をつけたが、押し目買いの動きが強く、下げ
幅を縮小。米政府機関の閉鎖が続くなか、米雇用情勢や消費の悪化に対する懸念が強
く、リスク回避の動きが強く、売り優勢での動きを強いられた。
◎NY原油=小反発、急落後の買い戻し主体に水準固め
 ニューヨーク原油は小反発。
 さらに安値を更新する場面もあったが、週末前ということや週明けには11月当限の
納会を控えていることもあり、このところの急落に対する売り方の利食いの買い戻しが
優勢で相場は水準固め模様となった。米株高も好感された。
 トランプ米大統領は前日、プーチン米大統領と2週間後にハンガリーで米露首脳会談
を行う予定であることを明らかにしたが、この日はウクライナのゼレンスキー大統領と
会談して、巡航ミサイルの「トマホーク」の供与について慎重な姿勢を見せた。
 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに反発。原油以上の騰勢となり、ともにクラ
ック・スプレッド(製品と原油のサヤ)を拡大させた。
◎シカゴ大豆・コーン=続伸、米中首脳会談に対する期待で大豆主導
 大豆は続伸。
 米中の貿易摩擦激化するなか、トランプ米大統領が2週間後に韓国で米中首脳会談を
実施すると発言したことで、今後の中国の米国産大豆の輸入市場への復帰が期待され
た。またロリンズ米農務長官が、中国を待つだけでなく、南米の2カ国と米国産大豆の
輸入に関して協議していると語ったことも好感された。
 またブラジル産大豆の高騰で、もともと米国産大豆も下げにくい環境となっており、
現物市場の指標となる全米大豆価格指標は今週20セント弱上昇している。

 コーンは小幅続伸。
 大豆の続伸に支援されたものの、米国産の収穫進展観測(50%程度が予想されて
いる)に加えて、この日発表されたアルゼンチン産の作付けやフランス産の収穫が一気
に進展したことで買い意欲は強まらなかった。
MINKABU PRESS
*NY外為を最新情報に更新して再送。

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