−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 4,359.4 +146.1 シカゴ大豆 2025/11 1,031.75 +12.25 NY銀 2025/12 5,138.4 +128.0 シカゴコーン 2025/12 423.25 +0.75 NYプラ 2026/ 1 1,652.2 + 32.7 NY原油 2025/12 57.02 -0.13 NYパラ 2025/12 1,537.30 +15.00 ドル・円 150.70 +0.09 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は150.70円台で推移 NY為替市場、ドル円は150円台後半での上下動に終始した。東京時間に一時15 1円台まで買い戻される場面が見られたものの、海外市場に入ると、150円台前半ま で一時下落。ただ、NY時間にかけて下げ渋っている。先週は米地銀の貸倒損失への懸 念と米利下げ観測を背景としたドル安から、ドル円も節目の150円を割り込んでいた が、週明けになって買い戻された。 東京時間には日本の政治的な不確実性が解消されたことが円安を誘発したようだ。自 民と維新による連立政権が発足することになり、維新の藤田共同代表も自民と合意に至 ったと述べている。これで明日、高市氏が日本初の女性首相に選出され、当日のうちに 組閣を行い高市政権が発足する見通し。 投資家は今後の利下げペースの手掛かりを求めて、金曜日に発表される9月の米消費 者物価指数(CPI)の発表を注視している。同統計は当初先週水曜日に発表予定だっ たが、政府機関閉鎖により発表が延期していた。来週のFOMCでの追加利下げを正当 化する内容になるとの見方も出ているようだ。 ◎NY貴金属=反発、売り一巡後の押し目を買われる ニューヨーク金、銀は急反発。 金12月限は急反発。時間外取引では、手じまい売りに上値を抑えられたが、イスラ エルのガザ空爆などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、米中の貿易摩擦や 米地銀の信用不安に対する懸念が後退し、株高に振れたことが圧迫要因になったが、押 し目は買われた。日中取引では、時間外取引の高値を突破したことを受けて買い優勢と なった。 銀12月限は、金の急反発を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、金の戻りを売られたことにつれ安となった が、押し目は買われた。欧州時間に入ると、株高による金下落が圧迫要因になったが、 売り一巡後に地合いを引き締めた。日中取引では、押し目を買われると、時間外取引の 高値を突破し、堅調となった。 パラジウム12月限は、他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。 ◎LME=銅・ニッケルは反発、米政府一部閉鎖解除の可能性や米株高で アルミ3カ月物は小幅続落。2777.50ドルと前営業日の帳入値と同値で取引を 開始。その後はアジア株高が手掛かりとなって浮上し2787.50ドルの高値を付け た。高値を離れた後も欧州株が総じて堅調となったことが手掛かりとなって買い戻され たが、2780ドル台後半では転売があり、米国の時間帯直前には2761ドルの安値 を付けた。米国の時間帯を迎えると米株高が手掛かりとなり、再度、買い戻されたが、 プラスサイドの回復に至らずに終了。 銅3カ月物は反発。1万0600ドルで小安く寄り付いた後は、米中貿易摩擦の警戒 感の後退や、前週末の米国株高を受けて上海株が堅調となったことに追随する買いが見 られ、今月15日以来の高値となる1万0733.50ドルドルの高値まで浮上。暫く 1万0700ドル台で高下したが、欧州の時間帯を迎えると欧州株が総じて堅調となっ たものの値位置を切り下げる動きに転じた。ただ1万0600ドルに達すると買い戻さ れたうえ、米国の時間帯にはハセット米国家経済会議(NEC)委員長が今週中に米政 府の一部閉鎖が終了する可能性を示唆したうえ、米株が堅調となったことが下支え要因 となり、堅調地合いを維持して取引を終えた。 ◎NY原油=小反落、米中貿易戦争の激化懸念で戻り鈍い ニューヨーク原油の期近は小反落。 米中貿易戦争が激化する見通しで、世界的な景気悪化や石油需要の下振れが警戒され ていることが相場を引き続き圧迫した。トランプ米大統領は、11月1日までに合意し なければ中国は155%の関税を支払うと警告している。石油輸出国機構(OPEC) プラスの増産もあって、供給過剰見通しが根強いことも重し。国際エネルギー機関(I EA)はコロナ禍の当時のように過剰在庫が急速に積み上がると指摘している。 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。留出油の供給不足が 警戒されるなかでヒーティングオイルは下げ渋り。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は米中首脳会談期待で続伸、コーンは大豆に追随高 大豆は期近から続伸。 米トランプ大統領が中国の習近平国家主席と10月末に韓国で開催されるアジア太平 洋経済協力会議(APEC)首脳会議時に首脳会談を行うと同時に来年の訪中の可能性 を示唆したことで、米中貿易摩擦激化に対する懸念が後退すると同時に、米国の対中大 豆輸出増加期待が高まり、買い優勢となった。 コーンは総じて小幅続伸。 大豆の期近限月が2ケタの上げ幅を記録する堅調となったことに追随し、買い優勢と なった。ただ、米国の対中コーン輸出量は限られているうえ、米産地での収穫進行とこ れに伴う供給増加観測が重石となり上げ幅は限られた。 MINKABU PRESS
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