貴金属は、急反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢と なろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は130.93ドル 高の4367.97ドル、銀が89セント高の5253セント、プラチナが63.30 ドル高の1623.33ドル、パラジウムは53.12ドル高の1503.79ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.72/74円で、前営業日の 大引け時点から0.13円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万1520円前後、銀は241.0円前後、プラチナ は7550円前後、パラジウムは7200円前後。 【NY金は押し目買いが支援】 金はきのうの海外市場は、押し目を買われた。 金は押し目買いが支援要因になった。イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ米大 統領と共に中東地域の和平を進めていく考えを示し、イスラエルを21日から訪問する 予定の米国のバンス副大統領と中東地域の課題と機会について協議すると述べた。米大 統領は、イスラエル軍が19日にパレスチナ地区ガザを空爆し、停戦の継続が危うい状 況にある中、停戦維持に向け多くの措置を講じていると言明した。一方、ハセット国家 経済会議(NEC)委員長は、米政府機関の一部閉鎖が週内に終わらなければ「より強 力な措置」を講じる可能性があることを示唆した。 20日のSPDRゴールドの現物保有高は前日比11.45トン増の1058.66 トンとなった。金ETF(上場投信)が引き続き安全資産として買われている。 銀はきのうの海外市場は、金堅調を受けて押し目を買われた。 【プラチナは金堅調につれ高】 プラチナはきのうの海外市場は、金堅調を受けて押し目を買われた。 プラチナは金堅調が支援要因になった。イスラエルのガザ空爆や、米政府機関閉鎖、 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しなどを受けて金の押し目を買われた。また 上海プラチナの出来高が1444枚に急増し、中国勢の押し目買いが入ったことも支援 要因である。 <今日の予定> ・加消費者物価指数 2025年9月(カナダ統計局) MINKABU PRESS 東海林勇行
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