国内市場は上昇へ。2026年3月限で800〜1100円高程度を想定する。海外 原油が続伸したことが国内市場を押し上げるだろう。次回の米ロ首脳会談を控えてウク ライナ和平期待が強まっていたものの、トランプ米大統領は中止となったと公言した。 米国は対ロシア制裁を強化し、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科す と発表している。円相場は1ドル=151円後半で推移し、前日水準とほぼ変わらず。 ウクライナ和平期待は霧散し、米国とロシアの対立ムードが再び強まった。8月の米 ロ首脳会談以降、和平期待と緊迫化の波が繰り返し訪れている。トランプ米大統領は和 平に前向きであるとしても、停戦条件を巡ってロシアと折り合いがつかないようだ。ロ シアのラブロフ外相はウクライナ紛争の根本的な原因の解決を要求しており、一筋縄で はいかないと思われる。 ただ、ベッセント米財務長官が対ロシア制裁を大幅に強化すると発表した割には、内 容的にあまり驚きがなく、ロシアを強制的に停戦に導くには不十分だと思われる。ロシ ア産原油の輸入国に高関税を課す「二次関税」の取り組みは奏功しておらず、選択でき る手段が限られる。ウクライナに長距離巡航ミサイルト・マホークを供与することにつ いてトランプ米大統領は非常に慎重だが、また話題として浮上するのではないか。 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比1.28ドル高の59.78ドルで 取引されている。本日これまでのレンジは59.64〜59.98ドル。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 10月12日-10月18日(財務省) ◆ 香港 ◆ 【経済】17:30 消費者物価指数 2025年9月(香港統計局) ◆ トルコ ◆ 【経済】16:00 消費者信頼感指数 2025年10月(トルコ統計機構) 【経済】20:00 金融政策決定公表(トルコ中央銀行) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】23:00 中古住宅販売統計 2025年9月(全米不動産協会) 【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) ◆ カナダ ◆ 【経済】21:30 小売売上高 2025年8月(カナダ統計局) ※米政府機関閉鎖の影響で米経済統計の発表は延期になる可能性があります。 MINKABU PRESS
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