海外サマリー(23日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,145.6  + 80.2  シカゴ大豆  2025/11 1,044.75  +10.00
NY銀     2025/12 4,870.4  +102.3  シカゴコーン 2025/12   428.00   +5.00
NYプラ    2026/ 1 1,596.7  + 44.2  NY原油   2025/12    61.79   +3.29
NYパラ    2025/12 1,488.40 +28.30  ドル・円               152.57   +0.62
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は152.80円付近まで上昇
 NY為替市場のドル円は1ドル=152.80円付近まで一時上げ幅を伸ばした。終
盤は152円台半ばに伸び悩んだものの、下押す動きは限定的で、高市トレードの直近
高値153円台をうかがう展開は続いている。
 高市トレード自体は一服感が出ているものの、財政政策が一段と緩和的になることで
円安とのシナリオは根強い。半面、日銀については来週の決定会合での利上げは見送ら
れるとの見方で一致しているようだが、12月については見解が分かれている状況。本
日は米国によるロシア石油企業への制裁で原油急騰し、米国債利回りが上昇したことも
ドル円をサポート。
 米政府機関閉鎖は依然として出口が見えない中、24日は米消費者物価指数(CP
I)が発表になる。短期金融市場では来週と12月の年内2回の利下げ実施を完全に織
り込んでいるが、内容次第では、その見方に変化が出るリスクもある。「市場はFRB
の利下げを織り込み過ぎている」との指摘もエコノミストからは出ている。
◎NY貴金属=軒並み上昇、ドル安などが支援
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金12月限は反発。時間外取引では、米国のロシア制裁が支援要因になったが、手じ
まい売りに上値を抑えられた。その後は、押し目を買われたが、欧州時間に入ると、も
み合いとなった。日中取引では、ドル安を受けて買い優勢となった。
 銀12月限は、金堅調やドル安を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、金の上げ一服に上値を抑えられたが、押し
目は買われた。欧州時間に入ると、上値を伸ばした。日中取引では、ドル安となった
が、利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 パラジウム12月限は、他の貴金属の上げ一服に上値を抑えられたが、ドル安を受け
て押し目を買われた。
◎LME=全面高、米露関係悪化懸念を受けた供給不安を受け買い優勢
 アルミ3カ月物は続伸。2805ドルで小安く取引を開始。アジア時間を終えるまで
2814ドルを抵抗線とするもちあいが続いたが、米トランプ大統領とロシアのプーチ
ン大統領による首脳会談が中止されたうえ、米財務省がロシア石油大手のロスネフチな
どを制裁の対象に加えたと発表したことを受けて、ロシアからの非鉄貴金属供給引き締
まりに対する警戒感が強まったことから急浮上となり、22年5月以来の高値となる
2874.50ドルの高値に到達。高値を離れたものの堅調地合いは維持し、この日の
高値圏で取引を終えた。
 銅3カ月物は大幅続伸。1万0658.50ドルで小安く取引を開始。アジアの時間
帯はじり高となりながらも1万0720ドル前後が抵抗線として意識された。米トラン
プ大統領とロシアのプーチン大統領との会談が中止されたうえ、米財務省による経済制
裁の対象にロシアの石油最大手ロスネフチなどを加えたとの発表を受けて米ロ関係の悪
化に対する警戒感や、ロシアからの銅供給の引き締まりが警戒され、欧州時間を迎える
と一気に値位置を切り上げて1万0842ドルに達した。その後は1万0800ドルを
支持線とする高値圏でもみあい後、さらに地合いを引き締め、今月9日以来の高値とな
る1万0876ドルまで上げ幅を拡大した。転売が見られながらも大幅高を維持したま
ま終了。
◎NY原油==大幅続伸、米国の対ロ制裁強化でロシア離れの動き
 ニューヨーク原油の期近は大幅続伸。
 トランプ米大統領が次回の米ロ首脳会談の中止を発表し、ウクライナ和平期待が後退
したことが買い手がかり。トランプ米大統領は先週末、2週間位内に米ロ首脳会談が開
催する意向を示していたものの、和平ムードは一変した。米国は対ロシア制裁を強化
し、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すことも発表した。中国やイ
ンドなどロシア産原油の大口の買い手が購入を一時停止すると報道されている。二次制
裁のリスクを背景に、中国国営のペトロチャイナ、シノペック、CNOOC、振華石油
が海上輸送の原油購入を一時見送る。インドのリライアンス・インダストリーズは、ロ
シアからの原油輸入を大幅に減らすか完全に停止する方針で、同社の広報担当によると
インド政府のガイドラインに完全に準拠するという。ロシアの石油製品の大口の買い手
であるトルコの対応は不明。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=全面高、米中首脳会談開催との報や米露関係悪化懸念で
 大豆は軒並み上伸。
 米国と中国との間で25日から26日にかけて閣僚級の会議が開催されるうえ、30
日に韓国で米中首脳会談が開催されると伝えられたことで、中国による米国産大豆の輸
入再開期待が高まり、買い優勢となった。また、米財務省がロシアのロスネフチなどを
制裁の対象に加える、と発表したことで原油が大幅高となり、大豆油がこれに追随する
動きを見せたことも大豆市場の買い支援要因になった。
 コーンは揃って続伸。
 30日に米中首脳会談が開催予定、と伝えられたことを受けて大豆が大幅高となった
ことに追随する買いが見られた。また、米国とロシアの関係悪化に対する警戒感が強ま
るなか、ロシアからの供給引き締まり懸念が浮上し小麦が堅調となったことも強気材料
視され、全限月が続伸した。
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