シカゴ大豆市況=軒並み上伸、米中首脳会談への期待や米露関係悪化懸念で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/11   1,034.75    1,045.00    1,033.50    1,044.75     +10.00
   2026/01   1,050.00    1,062.25    1,049.75    1,062.00     +12.00
   2026/03   1,063.00    1,075.25    1,062.75    1,075.25     +12.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       339,847         445,589         937,887  (-  6,097)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高
 予算失効による米政府機関の一部閉鎖のため未更新
*米気象庁発表の6−10日予報(10月29日−11月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は軒並み上伸。終値の前営業日比は7.50〜12.25セント高。中心限月の
11月限は10.00セント高の1044.75セント。
 米国と中国との間で25日から26日にかけて閣僚級の会議が開催されるうえ、30
日に韓国で米中首脳会談が開催されると伝えられたことで、中国による米国産大豆の輸
入再開期待が高まり、買い優勢となった。また、米財務省がロシアのロスネフチなどを
制裁の対象に加える、と発表したことで原油が大幅高となり、大豆油がこれに追随する
動きを見せたことも大豆市場の買い支援要因になった。
 11月限は1034.75セントで取引を開始した後はじり高となった。欧州の時間
帯には1037〜1039.75セントのレンジを中心とするもちあいとなった後、
米国の時間帯序盤も1040セントを上値抵抗線として意識する動きが見られたが、終
盤には地合いを引き締めて引けにかけて上値を探る動きとなり、引け間際に1045
セントと9月19日以来の高水準まで浮上。高値に近い水準を維持し2ケタ高で取引を
終えた。
*米国産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 コーンベルトでは西部では概ね降雨は発生せず、東部で局地的な降雨となった。気温
は平年以下〜平年並となった。今後は23日は降雨はないものの、24〜27日にかけ
て散発的な降雨となる見込み。一方の気温は23日は平年以下〜平年並だが、24〜
27日は平年並〜平年を上回るだろう。
 10月28日から11月1日にかけての期間は、29日までは雨がちな天気となる
が、10月30日〜11月1日にかけては概ね降雨は発生しないだろう。この間の気温
は平年並〜平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは概ね降雨は発生せず、気温は平年並〜平年を上回った。今後は25日
まで降雨は発生しないが、26〜27日にかけて局地的な降雨が見込まれる。一方の気
温は平年並〜平年を上回る見通し。現在プレーンズの小麦生育環境は全体的に良好を維
持している。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の堅調に追随高となった。大豆油は米財務省
によるロシア石油大手を経済制裁の対象に加えるとの発表を受けて上伸したNY原油も
買い支援要因となった。
 大豆粕12月限は前日比2.30ドル高の292.30ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは西部では概ね降雨は発生せず、東部で局地的な降雨。
・コーンベルトでは23日は降雨はないものの、24〜27日にかけて散発的な降雨
 となる見込み。
・プレーンズでは26〜27日にかけて局地的な降雨。生育環境は概ね良好。

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