[今日の視点]貴金属=総じて上昇、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と
なろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は1.96ドル高の
4122.58ドル、銀が34セント安の4880セント、プラチナが15.20ドル
高の1623.70ドル、パラジウムは8.52ドル高の1447.34ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.53/55円で、前営業日の
大引け時点から0.01円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が2万0500円前後、銀は229.5円前後、プラチナ
は7400円前後、パラジウムは6900円前後。
【NY金は地政学的リスクやドル安が支援】
 金はきのうの海外市場は、地政学的リスクやドル安を受けて買い優勢となった。
 金は地政学的リスクやドル安が支援要因になった。米政府は、ロシアの石油大手ロス
ネフチとルクオイルに制裁を科すと発表した。トランプ米大統領は、予定されていたロ
シアのプーチン大統領との首脳会談をキャンセルした。プーチン大統領は米国が発表し
た新たな制裁措置について「非友好的な行為」と非難した。一方、米ホワイトハウス
は、米大統領が来週のアジア歴訪の一環として、中国の習近平国家主席と韓国で会談す
ると明らかにした。
 9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.5%増の406
万戸と、2月以来の高水準だった。ただ今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での
利下げ見通しに変わりはなかった。今夜は9月の米消費者物価指数(CPI)の発表が
ある。
 銀はきのうの海外市場は、金堅調につれ高となったが、買い一巡後は上げ一服となっ
た。
【プラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。地政学的リスクの高まりを受けて金
が堅調に推移した。一方、9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前
月比1.5%増の406万戸と、2月以来の高水準だった。ただ今月の米連邦公開市場
委員会(FOMC)での利下げ見通しに変わりはなかった。
<今日の予定>
・消費者物価指数 2025年9月(総務省)
・英小売売上高 2025年9月(国立統計局)
・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年10月速報(Markit)
・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年10月速報(Markit)
・米消費者物価指数 2025年9月(労働省)
・米新築住宅販売 2025年9月(商務省)、発表延期見通し
・米消費者信頼感指数 2025年10月確報値(ミシガン大)
・建玉明細報告(CFTC)、発表延期見通し
MINKABU PRESS 東海林勇行

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