LME市況=アルミ・銅は米中貿易交渉に対する期待で堅調、ニッケルは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物           3カ月物
    アルミ        2,877.78     +15.59     2,574.50  +15.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00    0.00
     銅        11,005.16     +68.63    11,029.00  +66.50
    ニッケル      15,069.82     -97.06    15,275.00  -86.00
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 アルミ3カ月物は反発。2869ドルで反発して取引を開始。アジア時間帯は、米中
貿易交渉に対する期待感を受けてアジア株が堅調となったことに追随する動きが見られ
るなか浮上し、2889.50ドルを付け、2022年5月以来の高値をさらに更新し
た。高値を離れた後は転売が膨らみ、2862ドルまで値を落とす動きがみられた。米
国の時間帯にかけてじりじりと値位置を切り上げた。ニューヨークダウが3日続伸とな
ったことが強気材料視されるなか、2872ドルが支持線として意識される底堅い動き
が続き、堅調地合いを維持したまま取引を終了。
 銅3カ月物は続伸。1万0995ドルで堅調で取引を開始。アジアの時間帯は米中貿
易交渉の進展への期待感が高まりアジア株が堅調となったことに追随高となり、一時は
1万1094ドルと昨年5月の1万1104.50ドルに迫る高値まで浮上。高値警戒
感から欧州時間に値位置を切り下げて1万1020ドルを前後するもちあいとなった。
米国時間は続伸後の修正から急速に値を落とし1万0917ドルの安値を付ける場面が
見られたが、欧州株式市場では半導体関連株に買いが見られたうえ、ニューヨークダウ
が3日続伸となったことが買いを支援したため、早急に1万1100ドル台を回復。
60ドル超の上げ幅を維持したまま引けを迎えた。
 ニッケル3カ月物は続落。1万5370ドルで小高く寄り付いた。直後に1万
5420ドルまで値を伸ばし、この日の高値を付けたが、その後は1万5350〜1万
5390ドルのレンジを中心に高下。1万5285ドルまで値を落としたが、一時的な
動きにとどまり米国の時間帯には急速に軟化に転じ、一時は1万5210ドルの安値ま
で下落。安値を離れた後も買い戻す動きは限られ、80ドル超の下落で軟調に引けを迎
えた。
今日の材料
・27日のアジア太平洋株式市場は軒並み上昇。
・中国上海総合指数は続伸、46.63ポイント高の3996.95ポイント。
・米中閣僚級協議で中国製品に対する100%追加関税が回避。中国のレアアース輸出
 規制を1年延期を決定。
・欧州株は上昇。各国中銀の金利決定や米中交渉の行方を見極めようとする中で、堅
 調な動きとなった。銀行株とハイテク株が上昇を主導。
・ドルは対円では1ドル=153円台では売り圧力が強かったが、152円台後半で堅調。
 対ユーロでは小幅安。ユーロドルは1ユーロ=1.1652ドルまで上昇し、今月21日の
 高値に接近した。
・米国株は続伸。ニューヨークダウが337.47ドル高、ナスダックス指数が432.59ポイ
 ント高(1.86%高)。
・ニューヨーク貴金属は軒並み下落。調整局面を継続。ニューヨーク原油は期近が小
 幅続落。
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