振幅伴うも円買い優勢、ドル円152円台前半が重い=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
振幅伴うも円買い優勢、ドル円152円台前半が重い=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円買いが優勢。ドル円は東京午後に151.76付近まで下落。しかし、片山財務相の「米財務長官は利上げを促す発言ではなかった」との発言を受けてロンドン序盤に152.30台まで反発した。その後は、欧州株や米株先物・時間外取引が上値を抑えられる動きもあって再び152円台割れへと軟化している。クロス円も上値が重い。特にポンド円が軟調で、203円台割れから202.06付近まで下押し。その後の戻りも鈍い。ユーロ円は177円手前まで売られたあと、いったん177.50付近まで反発も、その後は安値を177.00付近に広げた。そのなかで、ユーロ買い・ポンド売りのフローが入っており、対ポンドではユーロは堅調。ポンドドルは1.33台後半から前半に軟化する一方で、ユーロドルは1.16台半ば付近での揉み合いに終始している。この日は日米首脳会談が行われ、両者の良好な関係が確認されている。無難にイベントを通過したことで、先週までの高市トレードに調整が入る面が指摘される。また、週後半には日米欧の金融政策会合が控えている。月末週でもあり、総じて調整色が広がっているようだ。

 ドル円は151円台後半での取引。東京早朝の152.88付近を高値に、終日上値重く推移している。東京午後には安値を151.76付近まで広げた。その後は一時152.30台まで反発する場面があったが、再び152円台割れと円買いが優勢。

 ユーロドルは1.16台半ばでの取引。東京市場から1.1645-1.1668までのレンジで売買が交錯しており、前日比小幅ドル安水準で推移している。ユーロ円はドル円とともに下落。東京朝方の178.05付近を高値にロンドン序盤には安値を177.00付近に広げた。対ポンドではユーロ買いが優勢になっている。ECB理事会を木曜日に控えて対ポンドでの取引が活発になっているようだ。

 ポンドドルは1.33台前半での取引。東京午後にかけて1.3370付近まで買われたが、その後は売りに押されている。ロンドン序盤には1.3301付近に安値を広げた。その後の戻りは1.3320台までと限定的。ポンド円は終日軟調で、ロンドン時間には売りが加速した。東京朝方の203.92付近を高値に、202.06付近まで安値を広げている。ユーロポンドはロンドン時間に入ると買いが入っている。0.8726付近を安値に一時0.8765付近まで上昇した。11月26日の英秋季予算案に対する不透明感が根強いポンド売り圧力となっているようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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