NY原油市況=続落、追加制裁を受けてロシア産原油がさらに割安に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     61.50       61.50       59.76       60.15        - 1.16
  2026/01     60.94       60.95       59.36       59.78        - 1.00
  2026/02     60.55       60.55       59.12       59.55        - 0.83
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              672,604             1,884,964    ( + 16,171)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     238.72    - 4.89
                            2025/12     236.33    - 4.66
         改質ガソリン       2025/11     192.52    + 0.48
                            2025/12     186.34    - 0.26
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.16〜
1.00ドル安。その他の限月は0.83〜0.18ドル安。
 米国の追加制裁を受けてロシア産原油の買い手が一段と限定され、割安感が強まって
いることが相場を圧迫した。ただ、中国国営石油会社がロシア極東産のESPO原油の
スポット購入を見合わせている一方、中国の独立系石油会社ティーポットの一角が値ご
ろ感からESPO原油の買い付けを大幅に増やしていると報道されている。ブルームバ
ーグが伝えた。山東裕龍石油化工がESPO原油を積極的に購入しているもよう。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンライン会合を控えている
ことも重し。主要8カ国は12月も日量13万7000バレルほど生産枠を引き上げる
と報道されている。毎月のこの会合のたびに生産枠の引き上げ幅拡大懸念がつきまとう
ことも圧迫要因。
 時間外取引から12月限は下落。通常取引開始後は戻りが鈍く、59.76ドルまで
下げ幅を拡大した。
 改質ガソリンの当限は小反発。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が石油製品
の上値を抑えた。
今日の材料
・米国のロシア追加制裁前から需要は堅調=サウジアラムコCEO
・制裁で何が起こるのか確認する必要がある=同上
・インドネシア政府、初の人民元建て国債を発行
・米国、露ロスネフチの独子会社を制裁対象から除外
・ガザ地区ラファでイスラエル兵が狙撃されて重症=報道
・ハマスへの反撃として、イスラエル軍がガザ地区を空爆
・イスラエル政府はガザ停戦合意を遵守
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