海外サマリー(29日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,000.7  + 17.6  シカゴ大豆  2026/ 1 1,094.50   -0.75
NY銀     2025/12 4,791.3  + 58.9  シカゴコーン 2025/12   434.00   +2.00
NYプラ    2026/ 1 1,600.8  + 16.0  NY原油   2025/12    60.48   +0.33
NYパラ    2025/12 1,445.50 +27.00  ドル・円               152.79   +0.67
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時151円台後半に下落も152円台後半に戻す
 NY為替市場、午後のFOMC後のパウエル議長の会見を受けてドル高が強まった。
議長が「12月の利下げは決して確定した結論には程遠い」との見解を示したことに市
場は敏感に反応したようだ。
 FOMC前の短期金融市場では、12月利下げを完全に織り込んでいたものの、パウ
エル会見後は65%程度の確率に後退。政策金利に敏感な米2年債利回りは3.6%近
くまで急上昇している状況。
 政府機関閉鎖で米経済指標の発表がなく、入手できるデータが少ない中、想定通り
に、議長は12月についてどちらにもオープンにしていた印象。雇用の冷え込みに言及
はしているものの、データに雇用改善が示されれば決定に影響すると述べている。一
方、インフレは依然として高水準で推移する中、サービス部門の非市場部分のインフレ
は低下を見込んでいる点も指摘していた。
 利下げ、据え置きのどちらにもバランスを取った発言のようにも思われるが、市場が
12月利下げを過度に織り込んでいた分、サプライズとなってしまった印象もある。
◎NY貴金属=軒並み上昇、米FOMC後は上げ一服
 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。
 金12月限は反発。時間外取引では、ドル安一服を受けて戻りを戻りを売られる場面
も見られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しを受けて堅調となっ
た。欧州時間に入ると、上げ幅を拡大した。日中取引では、米FOMCの利下げ見通し
を受けて買い優勢となったが、序盤の買い一巡後は上げ一服となった。パウエル米連邦
準備理事会(FRB)議長が会見で12月利下げは確定した結論ではないと述べると、
戻りを売られた。
 銀12月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しや金堅調を受けて買
い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられたが、米連邦
公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しを受けて押し目を買われた。欧州時間に入
ると、上げ幅を拡大した。日中取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった
が、序盤の買い一巡後は上げ一服となった。
 パラジウム12月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しや他の貴金
属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=アルミは小幅反落、銅・ニッケルは米追加利下げ期待で続伸
 アルミ3カ月物は小幅反落。2889.50ドルと前日帳入値をわずかに上回る水準
で取引を開始。アジア株高が手掛かりとなって地合いを引き締め2917ドルまで上伸
し、2022年5月以来の高値をさらに更新した。だが前日に続き2022年5月以来
の高値を更新したことで高値警戒感が強まり、転売の動きが広まるなか値を落とした。
米国時間に2870ドルの安値を付けた。安値を買い戻された後も高値警戒感から終盤
は2890ドルを前後するもちあいとなり、小安く終了。
 銅3カ月物は続伸。1万1023.50ドルで軟調で取引を開始。アジアの時間帯前
半は売り優勢のなか1万0984ドルの安値まで値を落としたが、前日の米株高にアジ
ア株が追随高となったことが買い支援要因となって浮上し1万1100ドル台を付け
た。欧州時間は1万1080ドルを下値支持線とするもちあいとなった後、米国時間に
は米公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が高まるなか、1万1200ドル
の高値まで浮上し、史上最高値をつけた。高値で転売が見られたものの高値圏を維持し
たまま取引を終えた。
◎NY原油=反発、米中首脳会談を控えた期待感が支えに
 ニューヨーク原油の期近は反発。
 30日の米中首脳会談で、米中貿易戦争の沈静化が期待されていることが相場を押し
上げた。中国はレアアース輸出規制を解除し、米国が中国に対する敵対的な関税を完全
に撤廃すると期待されている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油
在庫が減少し、年初来の低水準で推移していることも下支え要因。4週間移動平均で米
原油生産量は日量1363万5000バレルまで増加し過去最高水準を更新しているう
え、石油輸出国機構(OPEC)プラスは自主減産の解消による増産を続けているが、
米原油在庫に上振れは見られない。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。原油高に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて反落、コーンは期近の主要限月は小幅続伸
 大豆は総じて反落。
 これまで30日に開催される米中首脳会談を控えて大きく値を伸ばした後で、修正の
動きが広がった。ただ、今回の米中首脳会談では大豆取引が主な議題の一つとされるな
か中国の米国産大豆輸入再開への期待が根強く、下げ幅は限られた。
 コーンは小幅まちまち。期近の主要限月は小幅続伸、他は反落。
 続伸となった前日の流れを引き継いで買い優勢となった。一方で米週間エタノール生
産量は減少しながらも在庫が増加したことでエタノール需要の弱さが窺われたうえ、米
産地の供給増が弱材料視され、期中以降の限月は売り優勢となった。
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