国内市場は上昇へ。2026年3月限で200〜600円高程度を想定する。海外原 油が時間外取引の安値から切り返したことや、円安・ドル高が国内市場を押し上げるだ ろう。円相場は1ドル=154円前半で推移。 石油市場の動向を占う可能性があった米中首脳会談の結果はまだら模様で、市場参加 者は消化不良だと思われる。米中首脳は対立を乗り越えていく姿勢ではあるものの、敵 対的な関税はほぼそのまま残され、レアアースの新たな輸出規制についても1年間棚上 げされただけで、さらなる衝突を回避しただけにしか見えない。中国がロシア産石油の 輸入を続けていることについて話し合う十分な時間はなかっただろう。 ただ、今回の米中首脳会談が対立解消の入口にならなかったとしても、双方が衝突の 拡大を望んでいないことは確かだと思われる。米国が中国にロシア産原油の購入を停止 するよう強く要求することはなさそうで、ロシア産の石油が行き場を失うような事態に はならないだろう。 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.32ドル安の60.25ドルで 取引されている。本日これまでのレンジは60.20〜60.30ドル。 <今日の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】19:00 国内総生産 2025年7-9月期速報(EUROSTAT) 【経済】19:00 雇用統計 2025年9月(EUROSTAT) 【経済】22:15 理事会結果公表(ECB) ◆ ドイツ ◆ 【経済】17:55 雇用統計 2025年10月(連邦雇用庁) 【経済】18:00 国内総生産 2025年7-9月期速報(連邦統計庁) 【経済】22:00 消費者物価指数 2025年10月速報(連邦統計庁) ◆ フランス ◆ 【経済】15:30 国内総生産 2025年7-9月期速報値(INSEE) ◆ スイス ◆ 【経済】17:00 景気先行指数 2025年10月(KOF経済研究所) ◆ 南アフリカ ◆ 【経済】18:30 生産者物価指数 2025年9月(南アフリカ統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:30 国内総生産 2025年7-9月期速報値(商務省) 【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) ※米政府機関閉鎖の影響で米経済統計の発表は延期になる可能性があります。 MINKABU PRESS
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