●週間見通し穀物、徐々に値動きは沈静化に向かう==マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は大豆相場が急伸し、つれてトウモロコシと小麦相場も底固く推移した。10月30
日に米中首脳会談が行われたが、中国が米国産大豆購入を再開することで合意した。既
に輸入が再開され始めていることが、大豆相場を1000セント台前半から1,100セン
ト水準まで押し上げた。トウモロコシ需給に対しては直接的な影響は生じないが、大豆
相場の上昇を手掛かりに底固さを見せた。ただし、高値では農家売り圧力も強まり、大
きな値動きには発展しなかった。
 今週も底固いものの、徐々に値動きは抑制されよう。米中大豆貿易の再開を受けて、
大豆相場のレンジが切り上がる。更に実際の輸出成約が確認できれば、一段高の余地を
残そう。ただし、それを考慮に入れても大豆相場の1100セント台に割安感を認める
ことはできない。ここからさらに急伸が続くと、過熱感が強まる。トウモロコシ需給は
大きな変化がみられないが、430セント台では農家売りが上値を抑え、現行価格水準
で売買が交錯する見通し。
 予想レンジは、トウモロコシが420〜440セント、大豆が1075〜1150セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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