LME市況=全面安、米景気不安や米国株・貴金属安を受けて売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,852.34  -   45.52     2,859.00  -   43.00
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅        10,633.05  -  196.25    10,663.50  -  191.50
    ニッケル      14,861.33  -   69.17    15,075.00  -   67.00
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 アルミ3カ月物は反落。2905ドルで小高く取引を開始した直後に2905.50
ドルの高値に達したが、アジアの時間の序盤後に軟化となり、2890ドル前後でもち
あった。その後も転売が続くなか次第に値位置を落とす動きが続き、欧州の時間の終盤
に2870ドル前後まで値を落とした。米国の時間は米株安や銅の軟調が手掛かりとな
り、さらに値位置を落とし2841.50ドルまで下落。安値で買い戻されたが戻りは
鈍く、軟調に引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅続落。1万0819ドルで軟調に取引を開始。アジアの時間帯の序
盤に1万0859.50ドルの高値を付けた後は、前日発表の10月の米ISM製造業
景況指数が市場予想を下回る弱気な内容だったことを受けて米国景気の先行き不透明感
が広がるなか転売の動きが広がったため下落に転じた。1万0660ドルに達すると下
げ渋ってもちあう場面が見られたが、米株式市場は割高感から、ハイテク関連株中心の
ナスダックス指数が値を落としたうえ、ニューヨークダウが大幅続落となったことが弱
材料視された。貴金属市場の軟化も嫌気され、一段安となり10月22日以来の安値と
なる1万0577.50ドルまで軟化。安値では売り警戒から買い戻されたものの戻り
は限られ、200ドル近い下げを記録する大幅安となった。
 ニッケル3カ月物は続落。1万5125ドルで取引を開始。直後に1万5165ドル
の高値を付けた。高値を離れた後は他非鉄貴金属の軟調を映した売りに頭押される動き
が続き、一時1万5050ドルと今年8月26日以来の低水準まで下落。安値からの戻
りは限られ、低迷したまま引けを迎えた。
今日の材料
・4日のアジア太平洋株式市場は軒並み下落。
・中国上海総合指数は反落、16.34ポイント安の3960.19ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTが小幅高も独仏株価指数は下落。
・ドルは堅調。対円では下落したが、対ユーロでは上昇し、ドル高基調。ドル円は1
 ドル=153.30円台に下落したが、153.60円台に小幅に戻した。ユーロドルは1ユーロ
 =1.1470ドルまで下落し、8月1日以来の安値をつけた。
・米国株は下落。ニューヨークダウが251.07ドルで続落。ナスダックス指数は486.08
 ポイント安(2.04%の低下)で大幅安。*暫定値
・ニューヨーク貴金属はドル高・米株安からリスク回避の動きが強まり軟調。ニュー
 ヨーク原油は小幅安。

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