再送:海外サマリー(4日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,960.5   -53.5  シカゴ大豆  2026/ 1 1,120.25  -14.00
NY銀     2025/12 4,699.0  -105.9  シカゴコーン 2025/12   430.75   -3.50
NYプラ    2026/ 1 1,539.7   -41.7  NY原油   2025/12    60.56   -0.49
NYパラ    2025/12 1,412.00 -42.90  ドル・円               153.67   -0.52
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。貴金属、原油、大豆、コーンは暫定値。
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◎NY外為=ドル円は153円台前半では買い拾われる
 NY外為市場はリスク回避の雰囲気も広がる中、為替市場はドル高が優勢となった。
ドルは対円では下落し、ドル円は1ドル=153円台に下落する展開。9月中旬以降、
ドルは買いの流れを復活させており、直近は先週のFOMCでパウエル議長が12月利
下げに慎重姿勢を示唆したことで、ドル買い戻しがさらに加速している。ドル指数は本
日で5日続伸。
 ただ、中期的にはドルに強気な見方をしている向きは多くはない。アナリストは次
期FRB議長の下で追加利下げが行われるとの見方から、ドルは早晩下落リスクに直
面すると指摘している。
◎NY貴金属=軒並み下落、ドル高などでリスク回避の動き強まり軟調
 ニューヨーク金は反落、銀は続落。
 金12月限は反落。時間外取引では、ドルが対ユーロで堅調に推移から売り優勢とな
り、一時、40ドル近い下落となった。中国財政部は今月1日、金に関する税制変更を
発表し、VAT(付加価値税)の課税対象になることが警戒された。欧州時間に入る
と、下げ幅を縮小したが、前日の上げ幅をほぼ削る17ドル超の下落で推移。日中取引
の開始後は、ドル高を嫌気し、再度、下げ幅を拡大した、米株式市場でナスダックス指
数が大幅安、ニューヨークダウが続落となったことでリスク回避の動きが強まり、前半
で下げ足を速めた。中盤にかけて下値を切り上げる動きがあったが、投機家中心に手じ
まい売りの動きが強く、軟調に推移した。
 銀12月限は時間外取引から軟調に推移し、一時90セント近い下落となった。欧州
時間で下げ幅を縮小も50セント超の下落。日中取引では金の一段安、米国株の軟調な
値動きから投げ売りも膨らんだもようとなり、100セントを超える下落まで値を崩し
た。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、金、銀につれ安となり、欧州時間で25ド
ル超の下落。日中取引では、米国株が軟調に推移したことが弱材料として加わり、一段
安となり、一時50ドル近い下げとなった。
 パラジウム12月限は続落。時間外取引から軟調に推移し、欧州時間で30ドル超の
下落。日中取引は貴金属市場全体の下落から戻りを抑えられた。
◎LME=全面安、米景気不安や米国株・貴金属安を受けて売り優勢
 アルミ3カ月物は反落。2905ドルで小高く取引を開始した直後に2905.50
ドルの高値に達したが、アジアの時間の序盤後に軟化となり、2890ドル前後でもち
あった。その後も転売が続くなか次第に値位置を落とす動きが続き、欧州の時間の終盤
に2870ドル前後まで値を落とした。米国の時間は米株安や銅の軟調が手掛かりとな
り、さらに値位置を落とし2841.50ドルまで下落。安値で買い戻されたが戻りは
鈍く、軟調に引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅続落。1万0819ドルで軟調に取引を開始。アジアの時間帯の序
盤に1万0859.50ドルの高値を付けた後は、前日発表の10月の米ISM製造業
景況指数が市場予想を下回る弱気な内容だったことを受けて米国景気の先行き不透明感
が広がるなか転売の動きが広がったため下落に転じた。1万0660ドルに達すると下
げ渋ってもちあう場面が見られたが、米株式市場は割高感から、ハイテク関連株中心の
ナスダックス指数が値を落としたうえ、ニューヨークダウが大幅続落となったことが弱
材料視された。貴金属市場の軟化も嫌気され、一段安となり10月22日以来の安値と
なる1万0577.50ドルまで軟化。安値では売り警戒から買い戻されたものの戻り
は限られ、200ドル近い下げを記録する大幅安となった。
◎NY原油=反落、根強い供給過剰懸念が重し
 ニューヨーク原油の当限は反落。供給過剰懸念が根強いことが相場を圧迫した。石油
輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国は年内について増産を続けるほか、国際エ
ネルギー機関(IEA)が想定しているように石油需要の伸び悩みが警戒されている。
ただ、トランプ米政権が南米ベネズエラに対する攻撃を検討しているとの報道が続いて
いることは下値を支えた。
◎シカゴ大豆・コーン=全面安、これまでの上伸後の修正などで売り優勢
 大豆は軒並み反落。
 これまで米中首脳会談を受けて高まる中国の米国産大豆の輸入再開が手掛かりとなっ
て上伸してきたが、前日に米農務省(USDA)が発表した輸出検証高は前週を下回る
内容だったうえ、米株式市況やNY金が軟調となったことが弱材料視されるなか、これ
までの上伸後の修正安に転じ売り優勢となった。

 コーンは揃って反落。
 これまで農産物市場をけん引してきた大豆が大幅安に転じたことが重石となり売り優
勢となった。米株やNY金の下落も弱気材料視されたが、コーンは米中首脳会談の影響
が薄く伸び悩んできていたため下げ幅は限られた。
*価格は日本時間の午前5時45分時点の暫定値。米国がサマータイム終了し、標準時間
に移行したため、帳入値は未更新。
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