【市況】 金が大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル 建て現物相場の上昇や円安を受けて堅調となった。銀はニューヨーク高と円安を受けて 総じて買い優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が245〜341円高、金ミニが 252.5〜400.5円高、ゴールドスポットが962円高、銀が変わらず〜1.0 円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万4772枚、金ミニが1万3919枚、ゴ ールドスポットが689枚、銀が3枚。 【NY金はドル安も手じまい売りで上げ一服】 金はドル安が支援要因になった。11月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は 50.3と、10月確報値の53.6から低下し、2022年6月以来、約3年半ぶり の低水準に落ち込んだ。政府機関閉鎖が過去最長記録を更新する中、経済的影響を巡る 懸念が意識されている。市場予想は53.2。1年先の期待インフレ率は4.7%と、 前月の4.6%から上昇。一方、5年先は3.6%と、前月の3.9%から低下した。 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、バランスシートの縮小終了を先週発表し た連邦準備理事会(FRB)が近い将来、債券購入を通じて保有資産を再拡大する必要 が生じるかもしれないと述べた。ジェファーソンFRB副議長は、金融政策が中立的な スタンスに近づいており、追加利下げの決定は「ゆっくりと進めるべきだ」と述べた。 米政府閉鎖が40日目に突入する中、上院共和党トップのスーン院内総務は、事態打 開に向けた合意が「まとまりつつある」と述べた。法案審議の手続きに関する採決を実 施する計画だとしている。ただ民主党がこの案に賛同するかは不透明だ。 金先限は2万0368円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因になった。 円相場は1ドル=153円台後半の円安に振れた。米政府機関閉鎖解除に対する期待感 が出た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、11月の米ミシガン大消費 者信頼感指数速報値が約3年半ぶりの低水準となり、ドル安に振れたことが支援要因に なったが、手じまい売りに上値を抑えられた。アジア市場では、朝方の4007.99 ドルから、押し目を買われた。 午前11時現在、4044.55ドルで推移、銀は4895セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4001.69ドル、銀が4863セント。 MINKABU PRESS
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