[本日の見通し]石油=堅調、海上在庫の増加は何を意味するのか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年3月限は堅調。ただ、夜間取引の値幅内で動意は
限定的。
 調査会社ケプラーによると、海上の石油在庫が12億8000万バレル規模まで増加
し、コロナ禍以来の最高水準になった。9月初めから急増しているという。特に石油輸
出国機構(OPEC)プラスの増産が影響しているようだ。
 ただ、海上など輸送途中の石油が増加していると繰り返し指摘されているが、陸上在
庫の代表である米週間石油在庫統計で原油在庫が上振れする兆候は今のところ限定的で
ある。国際エネルギー機関(IEA)が指摘するように需給がかなりだぶついているの
か、何らかの理由を背景に海上在庫が膨らんでいるのか判断できないが、とりあえずは
今週の米週間石油在庫統計にも目を向けておくべきだろう。
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.14ドル安の59.99ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは59.96ドルから60.07ドル。
 原油3月限の予想レンジは6万0600円から6万1600円、ガソリン先限は7万
8500円から7万9500円、灯油先限は8万5500円から8万6500円。
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