【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ 米連邦政府機関閉鎖の解除への動きを好感し、ドル買い円売りが優勢となっている。つなぎ予算について下院は12日午後7時(日本時間13日午前9時)に採決を行う方針を示している。下院では共和党が過半数を占めており、予算法案成立が見込まれている。トランプ大統領は下院通過後すぐに署名する準備が出来ていると発言しており、10月1日から続いた連邦政府機関閉鎖は11月12日までの43日間でようやく終了の見込みとなっている。こうした流れを受けて昨日はダウ平均が4日続伸で最高値を更新するなど、リスク選好の動きが広がっており、円売りにつながっている。 昨日は米ITハイテクには売りが目立ち、ナスダックはマイナス圏。今日の東京株式市場も利益確定売りなどが出てくるとみられる。ただ、米連邦政府機関閉鎖という大きなリスク要因が収まったこと、日米金利差縮小期待の後退を受けた円キャリー取引の拡大が期待されることなどがドル円を支える展開で、地合いはしっかりとなりそう。 昨日海外市場では155円台を付けた後、154円台半ばまでいったん調整が入ったが、調整一服後はしっかりとなっており、この後再びの155円台トライが十分にありそう。 ユーロ円などクロス円もしっかり。ユーロ円は昨日東京午後に179円台に乗せると、179.00前後がしっかりとなってじりじりと上昇。179円台半ばに迫っている。史上最高値を更新しての上昇となっており、ポイントが難しいが流れはまだ上方向と見られる。 ユーロドルは1.15台後半の推移。対円での買いを受けて1.1600トライの流れも、ドル高が重石となり、勢いが見られず。この後も慎重な動きが見込まれる。 ポンド円は203円台前半推移。しっかりではあるが、他のクロス円に比べると買いの勢いがない。英財政赤字懸念などでポンドの売りが出ていることが背景にある。この後もポンド安と円安が交錯し不安定な動きとなりそう。 ポンドドルは一時1.3080台まで売りが出た。今月の秋季予算案提出を前に神経質な展開が続いている。 MINKABUPRESS 山岡
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