【これからの見通し】米つなぎ予算法案が成立、この後の展開を探る段階に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】米つなぎ予算法案が成立、この後の展開を探る段階に

 米つなぎ予算法案が成立、トランプ大統領署名の運びとなった。ひとまず一件落着となっている。マーケットの反応は落ち着いたものとなっている。特段、調整の動きが強まることもなく、各主要国の株式市場は小高く推移。為替市場では各主要通貨ペアが前日NY終値付近での取引となっている。ドル円は昨日に節目となる155円台を一瞬つけたあとは154円台後半に戻しての揉み合い。ユーロドルは1.15台後半の見慣れた水準。ポンドドルは1.31台でやや上値重く推移している。

 この後の焦点は、主要米経済指標の発表予定となろう。10月分については発表されない可能性とも報じられているが、9月分についてはデータ集計の完了次第で発表されることになりそうだ。注目の米雇用統計については、早ければ明日の発表の可能性も指摘されているが、大方は来週中の発表との見方が多い。まずは、正式な発表日程待ちとなる。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、英国関連が多く予定されている。実質GDP(速報値)、(2025年 第3四半期)、月次GDP(9月)、鉱工業生産指数(9月)、製造業生産高(9月)、貿易収支(9月)などが日本時間午後4時に発表される。市場が敏感に反応しやすい月次GDPの予想は前月比変わらずと、前回8月の+0.1%からの鈍化が予想されている。

 その他では、フランス雇用統計(2025年 第3四半期)、ユーロ圏鉱工業生産指数(9月)、ドイツ経常収支(9月)、スウェーデン消費者物価指数(CPI)(確報値)(10月)、スイス生産者輸入価格(10月)、ブラジル小売売上高(9月)などの発表が予定されている。おおむね欧州時間に限定されることとなる。

 発言イベント関連では、ビルロワドガロー仏中銀総裁、グリーン英中銀委員、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、エルダーソンECB理事、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁、ハマック・クリーブランド連銀総裁、テュディン・スイス中銀理事などが経済イベント出席、講演などを行う。ECB経済報告、米週間石油在庫統計、米30年債入札(250億ドル)なども予定されている。米主要企業決算は、ウォルトディズニー、アプライドマテリアルズが注目される。

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