ドル売り先行も落ち着く、米政府機関再開後の動向待ち ドル円一時154円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル売りが先行した。ユーロドルが1.16台乗せ、ポンドドルが1.31台後半へと上昇する動きがみられ、ドル円も154円台前半まで反落した。ただ、足元ではドル売りも一服し、ドル円は154円台後半に再び上昇、ユーロドル1.16近くへと小反落、ポンドドル1.31台半ばに上昇一服している。米10年債利回りは4.07%付近から4.09%台で上下動している。株式市場では欧州株は高安まちまち、米株先物・時間外取引はマイナス圏での推移と調整含みとなっている。米つなぎ予算成立で一段落し、調整を促す面があるようだ。今後、政府機関閉鎖の影響が米実体経済にどのような影響を与えているのか、再開される米経済指標の内容を確かめてゆく必要があろう。ただ、ホワイトハウスは雇用やインフレなどの10月分指標は発表できない可能性があると指摘している。数日後には今後の指標発表日程が明らかにされるもようで、9月米雇用統計の発表待ちになっている。 ドル円は154円台後半での取引。東京午前に155.01付近の高値をつけたあとは、売買が交錯している。ロンドン序盤には155円付近から一時154.33付近まで反落した。昨日も155.04付近までの上昇にとどまり、その後は売り戻された経緯がある。155円近辺に上値の重さが意識されているようだ。ただ、下値での買い意欲も健在で、足元では154円台後半へと再び上昇している。 ユーロドルは1.16台前半での取引。東京午前の1.1579付近を安値に、1.1593レベルの前日NYクローズ近辺までの揉み合いが続いた。ロンドン朝方からは買いに動意付いている。1.16台乗せから1.1635付近まで高値を伸ばした。その後は1.16台前半で上昇一服となっている。ユーロ円は売買が交錯も、底堅く推移している。東京昼頃の179.23付近を安値に、ロンドン序盤には179.81付近まで買われた。その後は179円台前半に反落する場面もあったが、再び179円台後半で推移している。対ポンドでは売買が交錯し、明確な方向性は示していない。 ポンドドルは1.31台半ばでの取引。ロンドン朝方にかけて1.3101付近まで下押しされる場面があった。日本時間午後3時に発表された一連の英経済統計で月次GDPがマイナスに落ち込んだことなどに反応した。しかし、売りは続かず、すぐに買いの流れに転じている。ロンドン序盤にはドル安の動きとともに1.3171付近に高値を伸ばし、その後も1.31台半ばまでの調整売りにとどまっている。ポンド円は売買が交錯も買いが優勢。東京昼にかけての202.97付近を安値に、ロンドン中盤には203.59付近に高値を伸ばしている。ユーロポンドは0.8825から0.8844までのレンジで上に往って来い。足元では前日NYクローズ付近に戻している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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