●短期見通し穀物、コーンは上げ一服感が強まる=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で底入れ、反発を打診する環境になる。需給にひ
っ迫感は乏しいが、安値での農家の売り渋り、米中関係の改善で緩やかな値上がりが打
診される。ただし、14日に米農務省(USDA)が2ヵ月ぶりに発表する需給報告
は、トウモロコシ相場の一段高を促すことなく、逆に上げ一服感が強くなっている。値
上がりが進めば農家の在庫売却は強化される見通しにあり、430セント水準で売買が
交錯する展開になろう。
 大豆は、米中首脳会談で大豆貿易環境の正常化が進むとの期待感から、値位置を切り
上げている。今後の焦点は、中国がどの程度の規模を購入するかになる。米政府機関の
閉鎖解消を受けて、米国産大豆の輸出状況に関するデータも増えてくるため、中国の買
い付け実績の有無が注目されよう。現状だと、大規模な買い付けは見送られる可能性が
高く、大豆相場を1100セント台からさらに大きく押し上げるのは難しい。南米の生
産環境は引き続き良好なことはネガティブ。1100セント水準に新たなレンジを形成
する展開に留まろう。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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