NY原油市況=反発、ロシア石油大手の制裁猶予期間が終了へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     59.74       60.93       59.31       60.74        + 0.83
  2026/01     59.71       60.85       59.26       60.67        + 0.81
  2026/02     59.53       60.60       59.12       60.43        + 0.74
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              594,622             1,870,167    ( - 24,736)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/12     270.11    +15.41
                            2026/01     262.47    +12.84
         改質ガソリン       2025/12     199.93    + 0.92
                            2026/01     192.20    + 0.84
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.81〜
0.83ドル高。その他の限月は0.30〜0.74ドル高。
 先月に米国が発動したロシア石油大手ロスネフチとルクオイルに対する制裁の猶予期
間が今週21日で終了し、原則的に新規の取引が禁止され、供給が下振れする見通しで
あることが相場を押し上げた。ロシアから石油を輸入する中国やインド、トルコなどは
取引を見送っているもようだが、日量700万バレル規模のロシアの石油輸出がどの程
度減少するのか未知数。
 トランプ米大統領が次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長の面接を開始したと発
表するなか、次期FRB議長による追加緩和期待が強まったことは買い手がかり。候補
者のなかには驚くべき名前もあるという。パウエルFRB議長の任期は来年5月まで。
トランプ米大統領は追加緩和に消極的であることからパウエルFRB議長を嫌ってい
る。
 時間外取引で1月限は59.26ドルまで軟化した後に下げ幅を縮小。通常取引開始
を控えてプラス圏で推移した。通常取引序盤はマイナス圏に押し戻されたが、売り一巡
後は買いが盛り返し、60.85ドルまで上げた。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は大幅続伸。ヒーティングオ
イルを含む留出油の供給不足が引き続き意識されている。
今日の材料
・イスラエルがレバノン南部のパレスチナ難民キャンプを空爆
・サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とトランプ米大統領が会談
※限月交代のため、本文中の限月を12月限から1月限に変更します。
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