【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ
   
 昨日の海外市場でドル円は157円台での推移となった。高値は157円89銭となっている。心理的な節目である160円が意識される展開となっているが、日本の通貨当局からの円買い介入への警戒感もあり、上値追いも慎重。ただ、12月の米利下げ期待が後退し、据え置きを見込む動きが広がる中で、日米金利差を意識した円キャリー取引の拡大が意識されており、下がると買いが出る展開。流れはまだドル高円安と見られる。昨日報じられた高市政権の総合経済対策を受けた財政赤字への警戒感を受けた円売りなどもドル円の押し上げ要因となっている。
  
 週末を前にいったん調整が入る可能性は注意しておきたい。米連邦政府機関が閉鎖されていた期間などに比べると相場に影響する政治的な不確定要素が少ないだけに、どこまでポジション整理が出るかは微妙であるが、今週はそれほど目立った押し目がなく上昇していることもあり、先週金曜日に見られたような一時的なドル売り円買いが入る可能性がある。158円トライの流れも、上値追いはゆっくりしたものとなりそう。
  
 ユーロ円は一時182円台を付けた。史上最高値を更新しての動きだけにポイントが難しいが、円売りの流れが継続と見られ、下がると買いが出る展開か。ポンド円は来週の英政府の予算案発表が警戒材料も円売りの勢いが強い。205円台前半で買いが入る展開となっている。
  
 ユーロドルは1.15台前半推移が継続か。上値が重く大台割れをトライする可能性も、ゆっくりした動きとなりそう。ポンドドルは1.30台を中心とした推移が見込まれる。
  
MINKABUPRESS 山岡

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