【↓】日経平均 大引け| 急反落、米株安を受けハイテク株中心に売り優勢 (11月21日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  49251.26
高値  49459.59
安値  48490.03
大引け 48625.88(前日比 -1198.06 、 -2.40% )

売買高  33億7217万株 (東証プライム概算)
売買代金 8兆9565億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は1198円安と急反落、TOPIXは小幅安にとどまる
 2.前日の米市場でエヌビディアが下落し、ナスダック指数も安い
 3.SBGやアドテスト、東エレクの下落響くも8割の銘柄は上昇
 4.フジクラや古河電、三菱重、JX金属などは売り先行の展開に
 5.ソニーGやサンリオ、イオン、ファストリ、三井不が買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比386ドル安と反落した。利下げ期待後退やAIバブルへの警戒感から売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は急反落。前日の米株安を受け、AI・半導体関連などハイテク株に売りが流入した。ただ、内需株は底堅く、プライム市場に上場する8割の銘柄が上昇した。

 20日の米株式市場は、NYダウが下落した。19日に好決算を発表したエヌビディアは、朝方に上昇した後は下落に転じるなかナスダック指数も大幅安となった。これを受けた東京市場も売り先行でスタート。AI・半導体関連などハイテク株を中心に売りが膨らんだ。指数寄与度の高いソフトバンクグループ<9984>とアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>の3銘柄で日経平均を1300円強押し下げた。防衛や非鉄株なども安い。一方で不動産や建設、小売りなどは堅調。割安な内需株には見直し買いが入り、TOPIXは小幅安にとどまった。

 個別銘柄では、キオクシアホールディングス<285A>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>が安く、フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>、住友電気工業<5802>が下落した。三菱重工業<7011>やIHI<7013>、三井E&S<7003>が軟調。三井金属<5706>やJX金属<5016>が値を下げ、日立製作所<6501>や東京電力ホールディングス<9501>が軟調だった。

 半面、ソニーグループ<6758>やサンリオ<8136>が高く、リクルートホールディングス<6098>やKDDI<9433>が堅調。イオン<8267>やファーストリテイリング<9983>が値を上げた。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が買われ、三井住友フィナンシャルグループ<8316>や第一三共<4568>、三井不動産<8801>が上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はコナミG <9766>、テルモ <4543>、KDDI <9433>、ファストリ <9983>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>、イビデン <4062>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約1418円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)陸運業、(3)建設業、(4)保険業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)機械、(3)電気機器、(4)情報・通信業、(5)石油・石炭。

■個別材料株

△MFS <196A> [東証G]
 全国保証 <7164> との資本・業務提携を材料視。
△CAICAD <2315> [東証S]
 子会社がJPYC決済ソリューションの提供開始。
△AIストーム <3719> [東証S]
 20期ぶり復配を好感。
△ラクスル <4384> [東証P]
 チームライクの子会社化を発表。
△HENNGE <4475> [東証G]
 上限2.2%の自社株買いを発表。
△リベルタ <4935> [東証S]
 イヤーヒーターをマクアケで先行販売へ。
△オリチェン <6380> [東証S]
 定款の事業目的に「金地金の売買」など追加へ。
△サンリオ <8136> [東証P]
 330万株を上限とする自社株買いを発表。
△菱地所 <8802> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価4100円に引き上げ。
△GENDA <9166> [東証G]
 10月売上高65%増。

▼キオクシア <285A> [東証P]
 米サンディスクが20%超の株価下落に。
▼豊田合 <7282> [東証P]
 株式売り出し決議で需給悪化懸念。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ユニチカ <3103>、(2)Lドリンク <2585>、(3)サイボウズ <4776>、(4)北里 <368A>、(5)ファインデ <3649>、(6)朝日インテク <7747>、(7)アズーム <3496>、(8)エムスリー <2413>、(9)テクマト <3762>、(10)IBJ <6071>。
 値下がり率上位10傑は(1)トーメンデバ <2737>、(2)三井金属 <5706>、(3)アドテスト <6857>、(4)キオクシア <285A>、(5)TOWA <6315>、(6)SBG <9984>、(7)住友電 <5802>、(8)古河電 <5801>、(9)エンプラス <6961>、(10)イビデン <4062>。

【大引け】

 日経平均は前日比1198.06円(2.40%)安の4万8625.88円。TOPIXは前日比1.84(0.06%)安の3297.73。出来高は概算で33億7217万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1317、値下がり銘柄数は273となった。東証グロース250指数は680.43ポイント(1.14ポイント高)。

[2025年11月21日]


株探ニュース

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