ドル高円安の調整強まる展開=ロンドン為替概況 東京午後からの調整が続き、ロンドン市場でドル円は156円50銭台まで売りが出た。東京市場で片山財務相が「為替介入は選択肢として考えられる。介入は対応策の一つとして含まれる」「過度な為替変動生じた場合適切な措置講じる、日米財務相共同声明に沿って適切に対応」などと発言。これまでよりも厳しい円安けん制を行ったことも、円買いの材料となった。東京市場では157円00銭台までと下がると買いが出る展開が継続していたが、ロンドン勢が本格参加してきて157円の大台を割り込むと、ストップロス注文を巻き込んでドル売り円買いとなり、156円50銭台を付けた。下げ一巡後はドル買いが入ったが157円00銭前後が重くなり、再び156円50銭台を付けるなど、上値の重い展開。もっともこの時間帯は156円50銭台での買いを崩せておらず、156円台後半推移となった。 前日の市場で182円台を一時付けたユーロ円は、少し調整が入って181円台での推移。上値の重い展開も東京市場では181円30銭前後がしっかりとなっていた。ドル円の156円台への売りもあって安値を更新すると181円00銭も割り込んで売りが加速。フランス、ドイツやユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)の弱さを受けたユーロ自体の売りも加わり、180円30銭前後を付けている。 ユーロドルはドル円などでのドル安に1.1550を超える動きも、その後PMIを受けたユーロ売りもあって1.1497と1.15の大台を割り込む場面が見られた。 ポンド円は東京午前の206円ちょうどを挟んでの推移から東京午後には上値が重くなり、ロンドン市場に入っての円買い加速で205円を割り込む動きを見せた。その後少し戻したが、英PMIが製造業こそ予想及び前回を上回ったが、サービス業が予想を大きく下回ったことでポンド売りが再開され、204円38銭までと、東京午前から1円60銭強の大きな下げとなっている。 ポンドドルはロンドン序盤はドル安の動きに1.31台を付ける動きも、その後のポンド円の下げと英PMIを受けたポンド売りに1.3039を付けた。 MINKABUPRESS 山岡
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。