昨日の上昇から調整売り、野口審議員発言で上下も=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
昨日の上昇から調整売り、野口審議員発言で上下も=東京為替概況
   
 昨日の海外市場でドル円は156円70銭台まで上昇。今日の米感謝祭を前にしたポジション整理の動きなどが見られた。今朝は一転してドル売りが優勢。行き過ぎた動きへの警戒感もあり、上値が重くなると、昨日NY市場で押し目を支えた156円30銭前後を割り込んで売りが加速。156円割れでも売りが出る展開。
 本日大分県金融懇談会に出席した野口日銀審議委員は、利上げについて、早すぎても遅すぎても問題との姿勢を示し、利上げは慎重に行われるべきと示した。経済・物価への影響を確認しながら、「時を置いて小刻み」な利上げが現実的としている。ハト派で知られる同委員らしい発言であったが、市場はよりタカ派な姿勢を期待していたこともあり、ドル円は反発。155円70銭台から156円台を回復した。
 午後に入って少し下げるも155円80銭台までと午前の安値に届かず。野口委員は午後の会見で為替や資産価格は利上げ判断に重要な波及経路などの発言もあったが反応は限定的。
  
 ユーロ円は昨日の181円50銭手前までの上昇からの調整が主体。午前に180円76銭を付けた。野口発言に181円30銭台まで上昇も、午後にかけて再びの円高で180円80銭前後を付けている。
  
 昨日207円台にしっかり乗せたポンド円は午前の円高で206円44銭まで下げた。その後の円売りに207円台を回復も、午後は少し落として206円台後半でのもみ合い。
  
 ユーロドルは午前のドル売りに1.1613まで上昇。午後は利益確定売りに押され1.1600を割り込む動き。ポンドドルはしっかりした動きで1.3269を付けた。
  
MINKABUPRESS 山岡

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