【これからの見通し】今日は米感謝祭でNY市場休場、新規材料は出にくい 本日は米感謝祭のため、株式・債券市場がともに休場となる。あすはブラックフライデーのため休暇を取る市場参加者が多いと予想されている。株式・債券市場は短縮取引となる。主要な米経済統計発表は、昨日に前倒し発表されており、新規材料は得られにくい状況となっている。 そのなかで、米12月利下げ観測は健在。CMEフェドウォッチでは12月利下げ観測が85%程度に高止まりしている。今週のドル安傾向は踏襲されそうだ。また、今週は豪ドルやNZドルが堅調。昨日には英秋季予算案を通過してポンド買いの動意がみられている。いずれも対ドルでの動きが、ドル安につながりやすくなっているようだ。 ユーロ相場に関しては、ECBの利下げ打ち止めと米12月利下げ観測によって、ユーロが買われやすくなっている。一方、対ポンドでのユーロ買いに巻き戻しの動きがみられている。ユーロに関する強弱感は短期的には混とんとしているようだ。 ドル円は158円付近まで上昇したあとは、上値が重くなっている。今週は155円台へと軟化する場面が散見されている。基調としての日米金利差に基づく円キャリー取引の動きと、介入警戒感や短期的に日銀利上げ観測が見え隠れしていることで強弱感が交錯している。ただ、緩やかに水準を下げる動きにはなっている。米休場の薄商いで、日銀関連の観測報道に敏感に反応しやすくなっており、観測報道などには注意したい。 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツGfK消費者信頼感調査(12月)、ユーロ圏マネーサプライM3(10月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(11月)、ユーロ圏景況感指数(11月)、トルコ貿易収支(10月)、南アフリカ生産者物価指数(PPI)(10月)、メキシコ貿易収支(10月)、カナダ経常収支(2025年 第3四半期)などが予定されている。米経済統計に欠けるなかで、注目度の高い指標は見当たらない。 発言イベント関連では、国債市場特別参加者会合(プライマリーディーラー)「最近の国債市場の状況と今後の見通し」、ECB議事録(10月3日開催分)の公表などが予定されている。ビルロワドガロー仏中銀総裁、デギンドスECB副総裁、グリーン英中銀委員などのイベント参加が予定されている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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