海外サマリー(28日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2026/ 2 4,254.9  + 52.6  シカゴ大豆  2026/ 1 1,137.75  + 6.25
NY銀     2026/ 3 5,708.5  +347.8  シカゴコーン 2026/ 3   447.75  + 2.50
NYプラ    2026/ 1 1,685.0  + 98.8  NY原油   2026/ 1    58.48  - 0.17
NYパラ    2025/12 1,506.3  +44.30  ドル・円               156.10  - 0.37
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。貴金属、原油、大豆、コーンは暫定値。
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◎NY外為=ドル円は156円割れは買い拾われ下値堅く推移
 NY為替市場、海外市場に入ってユーロドルなどでのドル高が優勢となる場面が見ら
れたが、その後調整が入った。ドル円は上値が重い展開。CMEでの取引障害などの影
響でリスク警戒のなか、円買いが優勢となった。ドル円は一時、1ドル=156円割れ
も買い拾われ、下値は堅く推移した。NY市場は取引参加者が少なく、概ね156円台
前半で推移した。
◎NY貴金属=続伸、ドル安を背景に投機的な買いや買い戻しで大幅高
 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。
 金2月限は大幅続伸。時間外取引では、アジア時間の前半、買い先行で推移。午後か
ら欧州時間はシステムに不具合が生じ、取引が停止となった。日中取引では、取引が復
旧し、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げ観測からドル安進行を
背景に投機的な買いが増え、上げ幅を拡大した。ドル安に加え、銀が一代高値を更新す
る暴騰となったことに支援された。いったん上げ幅を縮小したが、再上昇となり、50
ドルを超える上昇となった。
 銀3月限は暴騰。時間外取引から買い優勢となり、100セント超の上昇で推移。日
中取引に入ると、一段高となり、今月13日につけた一代高値を上抜く動きとなると、
損切りの買い戻しも巻き込み、踏み上げ相場となった。利食い売りを吸収し、300セ
ント超の上昇で終えた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は大幅続伸。
 プラチナ1月限は大幅続伸。時間外取引ではアジア時間の前半、50ドル超の上昇で
推移。午後は取引が停止となったが、60ドル超の上昇で推移。日中取引では、金、銀
の一段高に追随し、上げ幅を拡大し、一時100ドルを超える暴騰となった。1700
ドルの節目が抵抗線になったが、90ドルを超える上げ幅を維持した。
 パラジウム3月限も大幅続伸。時間外取引は15ドル超の上げ幅を維持して推移。日
中取引は他の貴金属の一段高につれ高となった。
◎LME=アルミ・銅は反発、銅は金銀高や株高から需要増期待で高値更新
 アルミ3カ月物は反発。2830ドルで小反発で取引を開始。2926.50ドルを
つけ、小安くなる場面があったが、下値は堅く、再浮上となった。欧州株が堅調に推移
したことや、銅の反発に支援され、今月26日の高値2869.50ドルを上抜き、今
月14日以来の高値となる2879.50ドルまで上昇。高値を離れたが、銅、貴金
属、米株の上昇に支援され、堅調に取引を終えた。
 銅3カ月物は大幅反発。1万0950ドルで小反発で寄り付いた。1万0941ドル
で買い拾われ、マイナスサイドに沈むことはなく、アジア時間から堅調に推移。欧米時
間は、金、銀の上昇、欧米株の上昇が追い風となり、一段高となった。今月26日の高
値1万1025ドル、さらに10月29日の高値1万1200ドルを試すまで上げ幅を
拡大した。米株式市場でナスダックス指数が続伸となり、データセンターなどIT関連
向け需要増加期待も強材料となり、1万1210.50ドルをつけ、過去最高値をわず
かに更新した。利食い売りで上げ幅を縮小したが、250ドル近い上昇幅を維持して引
けた。
◎NY原油=反落、露ウ和平交渉に対する楽観的な見方で後半崩れる
 ニューヨーク原油の反落。
 アジアの時間帯にCMEのシステム障害で取引が停止したが、取引再開後はドル安も
あってこれまでの戻り基調を継続した。しかし米国の時間帯後半に露ウ和平交渉に関し
て、ロシアによる領土割譲を拒否する考えを示していたウクライナのイエルマーク大統
領府長官が汚職疑惑で辞任したことが報じられたことで、露ウ和平交渉に対する楽観的
な見方が支配的になり高値から大きく崩れる展開となった。結局小幅ながらマイナス引
けした。
◎シカゴ大豆・コーン=続伸、ともに輸出需要面が支援材料
 大豆は続伸。
 休みの谷間の短縮取引のなか、10月のデータとなるが、週間輸出成約高が100万
トン台に乗せたことや、直近もデイリー報告で31万2000トンの中国向けの大口輸
出成約が発表されたことに支援された。
 一方、ブラジル産大豆の生産高が過去最高となる見通しが発表されたことは上値抑制
要因となった。
 コーンは続伸。
 休みの谷間の短縮取引のなか、10月のデータとなるが、週間輸出成約高が事前予想
レンジ上限を大きく上回り300万トン台に乗せたことや、直近もデイリー報告で27
万3988トンの大口輸出成約が発表されるなど、好調な輸出需要面が好感された。
 12月限が受渡通知開始日を迎えたが、この日の通知量は80枚だった。
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