ゴム週間展望=日柄調整後に一段高か、円安に注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [12月1日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         11月25日〜11月28日
<国内>         始 値     高 値       安 値       帳入値    前週比
 26年04月限      334.1     342.2(28)    332.2(25)   342.2    +  6.9
 RSS先限      335.0      341.0(28)   335.0(25)    341.0     +  6.0
 TSR20    265.0      268.0(27)    265.0(25)    268.0     +  3.0
 上海1月限   15275    15470(28)   15155(25)     15395     +  150
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 156.34円  前週末比 0.80 円高
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【前週までのレビュー】JPXゴムRSS3は、ゴム独自のファンダメンタルズに変化
がない中、海外勢の仕掛け的な動によって上値追いの展開となった。このため、節目の
340円などで上げ一服となれば、海外勢の手仕舞いをきっかけに調整安になるとみ
た。
【踏み上げを狙うか】
 JPXゴムRSS3号の活発限月4月限は、11月21日には339.4円まで上値
を伸ばした後、高値圏でのもみ合いとなっている。直近の上昇が一方的であったことか
ら、値幅調整を予想していたが、現状は、日柄調整にとどまっている。このため、今回
の上昇を演出しているとみられる海外勢は、一定の買いポジションを維持しており、3
40円手前で売り向かった投資家の踏み上げを狙う可能性がある。円安などの外部要因
を手掛かりに、再度、仕掛け的な買いが入る展開は想定しておきたい。340円突破と
なれば、節目の345円や350円を目指すことになる。
【円の一段安の可能性】
 ゴム独自のファンダメンタルズに大きな変化が見られない中、JPXゴムRSS3
は、円安に呼応して買いが先行する場面が増えた。ドル・円相場は、10月4日(土)
の自民党総裁選で高市氏が第29代総裁に選出(21日に内閣総理大臣に就任)される
と週明けの6日、3日の終値147円台半ばから約2円のギャップ空けとなる149円
台半ばで始まり、その後もジリジリと水準を引き上げ、11月20日に157.89円
まで上昇した。その後、調整場面となっているが、155円台半ばでは押し目買い意欲
が強く、1月10日に付けた年初来高値の158.87円を依然として視野に捉えてい
る。
 今週のドル・円の特徴は、円買い材料の賞味期限が極めて短いことだ。26日の午前
10時30分頃、一部報道機関が「日銀は12月利上げの可能性に市場を対応させるた
め、コミュニケーション方法を調整している」と報じると、ドル円は156円台半ばか
ら155.65まで下落した。だが、同日の午後5時には156.36付近まで戻し、
下げを帳消しにした。実は、前日のNY時間にも似た展開があった。「ハセット米国家
経済会議(NEC)委員長が次期米連邦準備理事会(FRB)議長人事の最有力候補」
との報道を受け、ドル円は156.30前後から155.80まで下落したものの、N
Y引け間際には156.18近辺まで戻した。
 これらを踏まえると、12月の日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げに動いて
も、その後の追加利上げの見通しが立たないため、一時的に円買いが進んでも、すぐに
円売りに転じる公算が大きい。現水準が155〜157円台であることを考えると、年
末に円安が加速し、160円台に突入する可能性は十分にある。これはJPXゴムRS
S3にとって買い材料になるだろう。
【上海ゴムは1万5500元付近の攻防】
 上海ゴムは、もみ合いとなった。中心限月の1月限は、11月5日に1万4740元
まで下落後、地合いを引き締め、11月21日には1万5580元まで上昇した。1万
5500元超では戻り売りを浴び、26日には1万4980元まで軟化した。ただ、1
万5000元付近では押し目買い意欲が強く、28日には1万5525元まで水準を引
き上げる場面があった。
 現状、1万5000〜1万5500元前後でのレンジ相場となっている。10月下旬
から日足チャートをみると、上値が1万5500元超で抑えられているが、10月20
日の1万4675元を安値に、振幅を繰り返しながら、下値を切り上げている。ファン
ダメンタルズからゴム独自の支援材料は見当たらないが、チャート的には1万5500
元付近の売りをこなせば、1万6000元を目指す流れになる可能性がある。
【東京ゴム活発限月の4月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、上値追いの展開となった。11月に入ってか
らの値動きを確認すると、11月上旬は、310〜316円前後でのもみ合いとなって
いたが、11月10日に同レンジから上放れると、買いが加速し、11月19日に7月
23日に付けた一代の高値331.0円を上抜くき、11月21日には339.4円ま
で上値を伸ばした。その後、調整安となったが332円付近で支持されると、高値圏で
のもみ合いとなっている。
 買いが先行すれば、節目の340.0円が最初の関門。同水準を上抜くと、節目の3
45.0円や350.0円を意識した展開になる。
 一方、売りが先行するようなら、25日の安値332.2円が最初の関門。安値更新
となれば、節目の330円や11月7日の安値310.3円から21日の高値339.
4円までの上昇の38.2%押しとなる328円台が支持になる。同水準を下抜くと、
同期間の半値押しとなる324円台を目指すとみる。
【今週の注目ポイント】
 ドル・円相場に注目いたい。直近の上昇は、上海ゴムや産地価格の上昇より、先行し
ている。ドル・円相場に連動している面もあり、ドル・円の再度地合いを引き締める
と、買いが先行しそうだ。
【相場予想レンジ】
 12月1〜5日のJPXゴムRSS3号3月限の中心レンジ予想は320〜345円
前後。テクニカルの支持線332.2円(11月25日安値)、抵抗線は340.0円
(節目)。

<当面の予定(イベント・経済統計)>
1日 中国製造業購買担当者景況指数 2025年11月(RatingDog)
   ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年11月確報(Markit)
   米建設支出 2025年10月(商務省)
   米製造業景況指数 2025年11月(ISM)
2日 ユーロ圏消費者物価指数 2025年11月速報(EUROSTAT)
   ユーロ圏雇用統計 2025年10月(EUROSTAT)
   建玉明細報告(CFTC)
3日 中国サービス業購買担当者景況指数 2025年11月(RatingDog)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年11月確報(Markit)
   ユーロ圏生産者物価指数 2025年10月(EUROSTAT)
   全米雇用報告 2025年11月(ADP)
   米輸出入物価指数 2025年9月(労働省)
   米鉱工業生産・設備稼働率 2025年9月(FRB)
   米非製造業景況指数 2025年11月(ISM)
4日 ユーロ圏小売売上高 2025年10月(EUROSTAT)
   米貿易収支 2025年10月(商務省)
   米新規失業保険申請件数(労働省)
5日 全世帯家計調査・消費支出 2025年10月(総務省)
   上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
   独製造業受注 2025年10月(経済技術省)
   ユーロ圏域内総生産 2025年7-9月期確報(EUROSTAT)
   米耐久財受注 2025年10月確報値(商務省)
   米製造業新規受注 2025年10月(商務省)
   米消費者信頼感指数 2025年12月速報値(ミシガン大)
   米消費者信用残高 2025年10月(FRB)
   建玉明細報告(CFTC)
※米経済指標の発表が延期になる可能性があります。

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     ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。



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