ドル売り優勢、米ADP雇用統計など控えてドル円一時155.50割れ=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル売りが優勢。東京市場でドルが売られた後、やや調整が入る場面があったが、再びドル売りに押されている。ドル円は155.50付近まで下げたあと155.70台まで下げ渋りも、再び155.50割れへと軟化している。米ADP雇用統計や米ISM非製造業景気指数など、注目の米経済指標発表を控えてドル売りが継続している。いずれも指標も予想段階では前回から弱含むことが想定されている。特に、ADP雇用統計は予想の振れ幅が大きく要注意だ。欧州通貨でもドル安の動きとなっている。ユーロドルは1.16台前半から後半へ、ポンドドルは1.32台前半から後半へと上昇。クロス円はやや円安に振れており、ユーロ円は181円台前半で小高く、ポンド円は206円付近から206円台後半まで買われている。対ユーロでもポンドは買われている。この日は一連の欧州および英国の非製造業PMI確報値が発表された。いずれも速報値から上方改定されたが、英国の上振れがやや大きかった。 ドル円は155円台半ばでの取引。東京早朝の155.91付近を高値に、上値重く推移している。ロンドン朝方に155.50手前まで軟化したあと、いったん155.70台まで反発も、再び155.50割れへと安値を広げてきている。米ADP雇用統計を控えて、市場では前回からの弱含みが予想されていることからドル売りが先行した面が指摘される。 ユーロドルは1.16台後半での取引。東京早朝の1.1621付近を安値に買われている。ロンドン時間には高値を1.1660台に伸ばしてきている。ユーロ円は181円台後半でじり高の動き。東京午前の181.04付近を安値に、ロンドン午前には181.41付近に高値を伸ばした。対ポンドではユーロは上値を抑えられている。一連の欧州非製造業PMI確報値は速報値から上方改定されたが、英国との比較では小幅にとどまった。ユーロ圏の数字は53.1から53.6に上方修正された。 ポンドドルは1.32台後半での取引。東京早朝の1.3205付近を安値に終日買われている、ロンドン時間には1.3290台へと上伸し、1.33台をうかがう動きになっている。ポンド円も堅調。東京午前の205.79付近を安値に、ロンドン時間には買いが勢い付いている。高値を206.75付近まで伸ばした。ユーロポンドは0.8801付近を高値に0.8767付近に安値を広げている。全般にポンドが堅調。英非製造業PMI確報値は51.3と速報値50.5から上方修正された。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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