前週は50ドル台後半から60ドル水準で小幅高になった。地政学リスクが下値を支 え底固く推移した。ウクライナ軍の攻撃で黒海周辺の供給リスクが高まったこと、米軍 がベネズエラで軍事作戦を展開する可能性が警戒された。また、ウクライナ和平協議に 目立った進展が見られなかったこともポジティブ。60ドル台では早めに調整売りを進 める動きが上げ幅を限定したが、底固さが目立った。 今週も50ドル台後半をコアに売買が交錯する見通し。地政学リスクの高まりを受け て、大きく値を崩すリスクは後退している。ウクライナ和平の早期実現期待が後退して いることも、投機筋の売り圧力にブレーキを掛けよう。一方で、需給緩和見通しに大き く修正を迫るような動きが想定されている訳ではなく、60ドル台前半は引き続き上値 の重さを確認する見通し。11日に国際エネルギー機関(IEA)と石油輸出国機構 (OPEC)の月報が発表されるが、需給緩和見通しが再確認される見通し。 予想レンジは58.00〜62.00ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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