経済統計解説＝ＦＯＭＣは追加利下げも、来年の舵取りは不透明

　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は政策金利を０．２５％引き下げた。利下げは
３会合連続。パウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長は今後の利下げ見通しにつ
いて「データとバランスをみて検討する」と述べた。シュミッド米カンザスシティー連
銀総裁が前回会合に続き金利据え置きを主張し、グールズビー米シカゴ連銀総裁も据え
置き主張に加わった。ただ、米政府機関が閉鎖されてデータ不足のなかで利下げを実施
した経緯があるため、金融政策について今さら「データとバランスをみて検討する」と
指摘されても意味がわからない。トランプ米大統領に引き続き忖度するのか、データ次
第の姿勢を貫くのか不明であり、次の一手は読みづらい。
　カナダ中銀は政策金利を２．２５％に据え置いた。据え置きは２会合連続。中銀は景
気が回復に向かうのか見定めようとしており、当面は政策金利が維持される可能性が高
い。
MINKABU PRESS

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