【市況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが総じて大幅続伸。今日、納会(最終取 引)となる12月限が958円安と急落となっているが、2番限以降はニューヨーク大 幅続伸の後、ドル建て現物相場が2100ドル台に乗せる暴騰を受け、日中取引開始後 から一段高となり、1万円の大台に乗せた。1万円の大台に乗せた後、期先は利食い売 りで1万円割れ場面があったが、買い意欲は強く、1万円の大台を回復して推移。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時25分現在の前営業日比は、プラチナが958円安〜500円高、プラチ ナミニが333.5〜525.00円高、プラチナスポットが1008円高、パラジウ ムが出来ず。 午前11時25分現在の出来高は、プラチナが1万1254枚、プラチナミニが 1939枚、プラチナスポットが4019枚、パラジウムが0枚。 【プラチナは円高進行にも高値更新】 プラチナは日中取引でも金とともに高値更新の動きを継続。23日のアジア時間のニ ューヨーク貴金属の時間外取引が大幅続伸となり、貴金属市場は買い玉の争奪戦の様 相。19、22日の上伸で売り方は損切りを強いられ、かなり売り玉の整理は済んでい るとみられる。クリスマス休暇を控えているが、短期トレーダーらからの新規買いがか なり増えているもよう。 プラチナ先限は夜間取引の終盤に9848円の高値をつけた。夜間取引の引けで 9771円まで上げ幅を縮小。日中取引は9930円で高寄りし、あっさりと先限の上 場来高値をさらに更新。その後、1万0145円まで値を飛ばした。高値を離れて1万 円割れとなり、9940円まで上げ幅を縮小した。しかし1万円割れは、数分で終了。 場中、1ドル=156円台前半まで円高進行が上値圧迫要因だが、ドル建て現物相場が 2160ドル台に乗せたことで上伸力に陰りはなく、午前11時過ぎに1万0186円 の高値をつけた。円相場は1ドル=156円台前半まで上昇もドル安のため、プラチナ は高値追いを継続。ただし14日間の相対力指数(RSI)は83台に乗せ、かなり買 い過熱感が台頭している。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上伸。早朝に2098ドル台に小安くなる場面があ ったが、午前6時過ぎから再上昇。9時過ぎに2150ドルを試すまで上げ幅を拡大。 2136ドル台に反落後、旺盛な買いに支援され2167ドル台まで値を飛ばした。 午前11時20分現在、プラチナは2164.45ドル、パラジウムが1822. 50ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが2049.50ドル、パラジウム が1779.00ドル。 MINKABU PRESS
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