[今日の視点]貴金属=総じて反発、押し目を買われる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて反発して寄り付く見通し。金は押し目買いを受けて買い優勢となろ
う。銀は夜間取引で10月限が変わらずとなった。プラチナ系貴金属(PGM)はプラ
チナが押し目買いを受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は1.33ドル安の
4478.06ドル、銀が変わらずの7181セント、プラチナが25.00ドル安の
2228.00ドル、パラジウムは変わらずの1723.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.84/86円で、前営業日の
大引け時点から0.05円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が2万3175円前後、銀は350.0円前後、プラチナ
は9860円前後、パラジウムは8800円前後。
【NY金はクリスマスで休場】
 金はきのうの海外市場では、クリスマスによる休場で商いがなかった。
 金先限は夜間取引で押し目を買われた。クリスマス休暇前に利食い売りが出て調整局
面を迎えたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはない。トランプ
米大統領は「金融市場が好調な時は利下げしてほしい。私に反対する者は決して議長に
なれない」と述べた。ただウォラー理事は、米大統領がFRBの独立性に異議を唱えた
場合、「絶対に」FRBの独立性を擁護すると述べており、今後の発表を確認したい。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻終結に向けた方策についてト
ランプ米政権のウィットコフ特使およびトランプ氏の娘婿ジャレド・クシュナー氏と約
1時間協議したと明らかにした。ゼレンスキー大統領はウクライナ和平案の20項目を
発表したが、ロシアは変更を求めるとみられており、今後も協議が継続する見通しであ
る。
 銀はきのうの海外市場では、クリスマスで商いがなかった。
【NYプラチナはクリスマスで休場】
 プラチナはきのうの海外市場では、クリスマスによる休場で商いがなかった。
 プラチナ先限は夜間取引で押し目を買われた。クリスマス休暇前に利食い売りが出て
前日の日中取引で急落したことに対する修正高となった。

<今日の予定>
●豪州、香港、欧州、カナダ(ボクシング・デー)、南ア(善意の日)
・労働力調査(失業率) 2025年11月(総務省)
・鉱工業生産指数 2025年11月速報(経済産業省)
・小売業販売額 2025年11月速報(経済産業省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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