ユーロドルは伸び悩むも1.10ドル台堅持 0.2%利下げの場合は金利階層化の見方も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロドルはNY時間に入って伸び悩んでいるものの、きょうは1.1085ドル付近まで上昇する場面が見られた。先ほどから伸び悩む動きが出ているのは、この日発表になった8月のISM非製造業景気指数が予想を上回ったことでドル買いが強まっているため。ただ、1.10ドル台半ばの水準はいまのところ堅持しており買い戻しの流れは続いている。21日線が1.1095ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

 ただ、きょうも市場は楽観的な雰囲気が広がっておりユーロの買い戻しをサポートしている。ライトハイザーUSTR代表とムニューシン長官が中国の劉副首相と電話会議をし、数週間以内にワシントンで閣僚級会合を開くことを明らかにした。停滞していた米中協議が再開することで期待感を高めている模様。

 また、前日の英議会で合意なき離脱を阻止するための法案が可決成立しており、合意なき離脱への懸念が後退していることもユーロを支援している模様。

 来週のECB理事会に注目が集まっている。市場は中銀預金のマイナス金利の深掘りを決めると予想しており、ドイツ経済が不調を示す中で、債券購入再開も期待されているようだ。しかし、ECB理事の間では、利下げでは一致しているものの、債券購入再開には温度差があるようだ。現在のユーロの買い戻しは、その辺を事前に察知した動きなのかもしれない。

 利下げについては、0.1%か0.2%かは未知数だが、0.2%の場合は金利階層化の可能性もあるとの見方も出ている。

EUR/USD 1.1047 EUR/JPY 118.15 EUR/GBP 0.8956

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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