ポンドは買い戻し　英中銀は利上げの可能性への言及を残す＝ＮＹ為替

　ドル売りが優勢となる中で、ポンドは買い戻しが続いており、ポンドドルは買い戻しが出ており、一時１．２１７０ドル近辺まで上昇した。午後になってトランプ大統領が９月１日から一部の中国製品に１０％の関税を課すと突如発表した。まだ関税をかけていない残りの３０００億ドル分の中国からの輸入品に１０％の関税を課すとしている。この動きに為替市場はドル売りを強めており、ポンドドルを押し上げている。

　前日のＦＯＭＣを受け後退してたＦＲＢの追加緩和期待が再び高まっておりドル売りを呼び込んでいるようだ。米国債市場で米政策金利に敏感な２年債利回りは一時１．７％を割り込んだ。

　きょうは英中銀の政策委員会が開催されており、結果は予想通りに据え置きとなった。ポンドドルは一時的だったが、買いの反応を見せている。声明ではスムーズなＥＵ離脱であれば、緩やかで限定的な利上げの可能性への言及を温存した。一部からはその文言は削除されるのではとの見方も出ていた。

　ただ、同時に発表になったインフレ報告では成長見通しを下方修正する一方で、インフレ見通しは上方修正している。ポンド安がインフレを押し上げると見ているようだ。

GBP/USD　1.2147　GBP/JPY　130.52　EUR/GBP　0.9122

minkabu PRESS編集部　野沢卓美

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