ユーロドルは1.11ドル台前半に下落 対ポンドでの売りが波及か=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロドルはNY時間に入って売りが強まっており、1.11ドル台前半に値を落としている。ロンドン時間の朝方に売りが強まったが、その後は1.11ドル台半ばでの推移が続いていた。NY時間に入ってポンドの買い戻しが強まっており、対ポンドでの売りが波及しているものと見られる。

 今週は底堅さも見られていたが上値は重い。この日は第2四半期のGDPと消費者物価指数(HICP)が発表になっていたが、GDPは予想範囲内だったものの、HICPは予想を下回る内容となった。GDPも予想通りだったとは言え、第1四半期からは伸びは鈍化している。ECBは先日の理事会で追加緩和姿勢を強調していたが、それを裏付ける内容ではあった。

 市場は9月と12月の2回に0.1%づつの利下げを見込んでいるが、一部からは9月に金利階層化も含めて0.2%の利下げを実施してくるとの見方も出ている。

 1.11ドルちょうどに接近すると押し目買いも出るようで、強いサポートとなっている。FOMC後の動き次第とは思われるが、1.11ドル割れを試してくるか注目。

ユーロ圏GDP・速報値(第2四半期)18:00
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.4%(前期比)
結果 1.1%
予想 1.0% 前回 1.2%(前年比)

ユーロ圏消費者物価指数・速報値(7月)18:00
結果 0.9%
予想 1.0% 前回 1.1%(コア・前年比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.3%(前年比)

EUR/USD 1.1127 EUR/JPY 120.81 EUR/GBP 0.9112

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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