ドル円は月末ということもあり、日本時間0時のロンドンフィキシングにかけて上下動が見られたものの、基本的には108円台半ばでの上下動が続いている状況。午後のFOMCの結果待ちの雰囲気が強まっており方向感がない。 上海で開かれていた米中閣僚級協議が終了し、中国の新華社通信によると、双方は米農産品の輸入について議論。経済および貿易問題について率直で効率的かつ建設的な意見交換を行ったと伝えている。次回は9月に米国で行うという。ホワイトハウスもこの報道の類似のコメントを発表していた。 特に波乱もなく、ひとまずポジティブな印象もあるが、市場の反応は限定的でドル円も大きな反応は見られなかった。 FOMCについては、0.25%の利下げが確実視されている。市場も織り込み済みといったところで、声明やパウエルFRB議長の会見に注目している。前日発表のPCEコアデフレータが予想を下回るなどインフレの低下傾向は続いているものの、6月FOMC以降に発表になっている主要経済指標は強い内容が相次いでいる。 足元の経済指標だけから見れば、追加利下げは正当化されないものの、世界経済や不透明な貿易問題の影響を背景に追加利下げにオープンな姿勢を強調してくるのではとも見られている。また、FOMCメンバーの中で2名は反対票を投じてくるとの予想も出ていた。 0.5%の大幅利下げへの期待も一部にはあるものの、その可能性はかなり低いと思われる。これまでもFRBは、政策発表当日にサプライズを引き起こさないように事前に市場に織り込ませる傾向にある。トランプ大統領は要請したようだが、0.5%利下げはない可能性が高いと思われる。 上値レジスタンスとしては109円ちょうど水準、下値サポートとしては21日線が控える108.25円水準が意識される。 USD/JPY 108.59 minkabu PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。