ユーロ円、ドル円に比べ戻りは鈍い ECBへの期待がユーロの上値を重くする=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロ円はNY時間にかけて買い戻しの動きが優勢となっており、122円台をうかがう展開も見られている。ロンドン時間には一時121円台半ばまで下落していた。21日線が122円ちょうど付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

 ドル円が21日線を上振れているのに比べて、ユーロ円の上げは鈍い。ユーロ自体の上値が重いことが要因と見られる。ECB理事のクーレ氏やレーン氏の最近の発言からECBは、7月25日の理事会での政策変更は見送るものの、利下げを示唆する可能性が高いと見られている。

 一部からは9月に0.1%の利下げと12月には6300億ユーロ規模の債券購入が打ち出されるとの見方も出ているようだ。また、ラガルド次期ECB総裁の就任もECBによる景気支援への期待を高めている。ラガルド氏は経済学者ではなく政治家であることから、その期待は高いようだ。それらECBの動きがユーロの上値を重くすると見られている。

EUR/JPY 121.89 EUR/USD 1.1215 USD/JPY 108.68

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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