ドル高の調整は限定的、ドル円108円台半ば=ロンドン為替概況 8日のロンドン市場は、ドル高調整の動き。ただ、ドル売りの動きは限定的で、次第にドル買い圧力が復活してきている。米10年債利回りはロンドン序盤に2.0078%まで低下したが、その後は一時2.03%台まで上昇した。ドル円は108.28レベルまで下押しされたあとは、108.50台へと再び上昇。東京市場から下に往って来いとなっている。ユーロドルは1.1230台までの反発にとどまると1.1210台へと再び軟化。ポンドドルは1.25台前半での上下動にとどまっている。クロス円は反発の動き。欧州株は上値重く推移しており、一時プラス転換する場面もあったが、再び売りに押されている。ただ、ユーロ円は121.50台から121.80近辺まで、ポンド円は135.50台から136円乗せ水準まで反発と東京午前の下げを消す動きとなっている。リスク選好的な動きとはいえないものの、ドル円の反発とともにクロス円も下げ渋っている。米雇用統計後のドル高圧力が残る格好となっている。 ドル円は108円台半ばでの取引。東京市場では日本株、中国株が軟調に推移し、ドル円は売りが優勢だった。ロンドン朝方に安値108.28レベルをつけている。ただ、その後は欧州株の上値重い動きにもかかわらずドル円は108.50台へと再び上昇している。米10年債利回りが2.01%台割れから2.03%台へと上昇する動きが下支えとなっている。 ユーロドルは1.12台前半での取引。ロンドン序盤に1.1234レベルまで反発したが、上値は重かった。米債利回りの上昇とともに1.1210台へと本日安値を広げてきている。値幅は小さいが前週末のドル高の圧力が根強く残っている。ユーロ円は朝方に121.52レベルまで下落したが、その後は買い戻しの動き。121.90近辺まで反発した。クーレECB理事は、必要であればQEを再スタートさせる可能性ある、これまで以上にECBには緩和的な政策が必要、と発言。新味には欠けるものの、ECBの緩和姿勢が再認識されている。対ポンドでもユーロ売りが優勢になっている。 ポンドドルは1.25台前半での取引。朝方に1.2507レベルまで下落も、その後は1.2540レベルまで上昇。1.25台前半でのレンジ取引が続いている。ポンド円は序盤に135.55近辺まで安値を広げたが、その後は反発。一時136.02レベルまで高値を伸ばした。欧州株は総じて軟調に推移しており、リスク選好の動きとはなっていないが、東京市場での円高の動きは帳消しとなっている。この日は主要な英経済指標の発表はなかった。一部報道によると、あすにバークレイ英離脱担当相とバルニエEU交渉官が会談を行うもよう。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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